学入学を機に一人暮らしを始めたBさん。
生活家電を色々準備したが、
特に冷蔵庫を一番気にいっていた。



元々ずぼらな性格なBさん。
大量のお酒や冷凍食品をしこたま買って、

自宅でゴロゴロするのが
たまらなく楽しみであった。



引越してからしばらくして、
大学生活にも慣れてきた頃。
奇妙なことが起こるようになった。

「冷蔵庫の中の物がなくなっている…」
 

朝起きると、覚えもないのに

冷蔵庫の中のものが減っている。



最初は、酔って自分で食べたことを 

忘れてるだけか?などと思っていた。
ただ、酔いつぶれるほど飲んでいた記憶もない。



そう言えば小さいころ、
夢遊病があったと母が言っていたなと思い出した。
 

そこで、

試しにカメラで撮影することにしてみた。



寝る前に冷蔵庫の中を写真で撮る。
記憶違いを防ぐためだ。


そして、カメラを

冷蔵庫が映る位置に置いて就寝した。



翌朝。
冷蔵庫の中は、やはり減っていた。
早速映像を確認してみる。



録画を再生する。
深夜にBさん自身が冷蔵庫を開け、食材を食べていた。
「なんだ、夢遊病か」
と、肩透かしをくらった。



夢遊病ってどうやって直すのかな…
などと考えながら動画を眺めていた。
 

違和感に気付く。
暗がりの映像。
 

だが、表情がまるで別人のように見えるのだ。


まっすぐに冷蔵庫の中を見つめ
食べ物をつかんでバクバク食べる。
その表情はニタァっと笑っているように見えた...



そして、一通り食べ終わった後、
冷蔵庫の扉を閉め、寝室に戻る姿が映った。

その扉が閉まっていく瞬間。
 

そのすき間から
赤い塊が、冷蔵庫の中に見えた…


動画を見終わったBさん。
なぜか直観した。
「あいつが原因だ…」


すぐに冷蔵庫を処分することを決めた。
朝一で業者を呼んで、即日で処分した。


それ以来Bさんは、

自宅に食べ物を買い置きしなくなった。


「冷蔵庫を捨てなかったら、俺、どーなってたかな」
と、8皿目のハンバーグ定食を食べながら、

 

この体験を語ってくれました…

 

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