これは先輩から聞いた話です。
先輩は数年に一度、
全く同じ内容の夢を見るんだそうです。
でも一部だけ...
ちょっとづつ変化がある夢だと言うんです。
夢の中で先輩は、小さな協会の中にいた。
他に人はおらず、教会の中には先輩だけ。
ただ周りには何体か、
背中に羽の生えた
天使のようなものがいるんだそうです。
その天使のようなものたちは先輩と手を繋ぎ、
教会の入口に向かって歩いて行く。
そして、入口が開くと
天使たちは羽ばたきはじめ、
先輩と一緒に天に登っていく。
そこで景色が明るくなって
目を覚ますんだそうです。
ある時先輩は気が付きました。
天使の数が毎回減っていることに。
最初はたぶん10体。
その次は9、8、7…
最後にその夢を見たのは数年前でした。
天使の数は2体でした…
先輩は
「次にその夢見たら、
もう目を覚ますことはないかもな」
と、苦笑いしていました…
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