龍馬暗殺の西郷隆盛説は、一回目でもあつかったのですが、もう一度さらに突っ込んで調べてみました。西郷隆盛説を唱える人たちは、はっきり言って「売名」目的と言われても仕方がないと思います。なにか具体的な証拠の一つでもあればいいんですが、どこにも見当たりません。フリーメーソン説の方がまだまだ納得できます。

 今回は当時二本松の薩摩藩邸にいた吉井友実、伊地知正治、中村半次郎についても触れてみました。こうして見ていくと、龍馬はほとんどの薩摩藩士から一目置かれていたことがよくわかりますね。中村半次郎とかは、どう見ても龍馬のファンですね。

 


 もし西郷が暗殺に関わっていたとしたら、明治6年にお龍が東京に来たとき、彼女と会うことは避けたでしょう。暗殺に関わっていたにも変わらず、お龍と会い、涙を流したのであれば、とんでもない大悪人ですね。西郷隆盛説を唱える人には、ぜひそのあたりも納得のいく説明をおねがいしたいものです。


 

 

 

 

この記事をベースに書籍を出版しました。

—目 次—
グーグルマップに重ねる幕末の京の地図
第一章 裏切りの西郷隆盛大悪人説を証明せよ
第二章 竜馬暗殺の実行犯、見廻組タスクフォース
第三章 状況証拠で固める桑名松平定敬の影
第四章 死せる竜馬、生ける慶喜を走らす