学生に贈る社会人100人の言葉 NO.18 『縁を掴みにいく』
『縁を掴みにいく』
はじめまして。
このコラムは迷いや悩みを抱えている学生の方に向けて作りました。このコラムを読んで頂くことによって、その迷いや悩みを解消する為の行動を移そう!というモチベーションに繋がれば幸いです。
私の4年間のキャンパスライフは、中学高校と私立の進学校に通いながらも全く勉強をせず、当然大学受験に失敗。1年浪人し予備校に通わせてもらっても全く勉強せず、結局名前を書くだけで受験が受かるような私立大学に入学したところからはじまりました。
入学しその大学の学生を見渡すと、素行の悪い学生が多く見受けられました。通学の電車内で座り込んだり、タバコやゴミを道に捨てるのが当たり前になっているような方です。私はそういった彼らを注意することもなく見てみぬフリをし、腹の中で見下していました。恐らくは私立に通っていたというだけで意味のないプライドを持ち、俺はコイツラとは違う、と考えていました。
そんな環境で1年が経った頃、ようやく自分の立ち位置に気付きました。
社会という視点で見た時に、その時の自分は周囲の見下している人間と同じ枠内にいて、何も変わらなかったのです。この時に、初めて自分の将来を考え不安になりました。
また、これまでに何も学んでこなかったことを後悔しました。この環境のままどんな職に就くのか、どうやって生計を経てていくのか。中学高校時代に、周囲が勉強していい大学に行け、といった意味と、ただ単位を取っていただけの1年が無駄であったことが少し理解できました。
そういった不安からくる危機感を原動力に、とりあえず何か現状を変えたい。
周囲の環境、何より自分自身を変えたい、と思い行動しました。何をしていいかがわからなかったため、とりあえず部活に入り、部活動に精を出しました。
そうして部活動に励む中、出会えたイベントがありました。それは大学生対象の合宿形式のビジネスコンテストで、他の大学の大学生と交流を持てるイベントでした。
活動の枠を広げたい、他の大学生の価値観に触れたいと思っていた私は迷わず参加したのですが、そこでの経験が本当に大きかったです。
イベントのテーマがビジネスであるからか、イベントへの参加費が自己負担だったせいからか、目標が明確な学生や、自己投資できる意識の高い学生が多かったのです。
意識の高い同年代の人間と多数出会うことができ、そういった人間と寝食を共にし、私の危機感には拍車がかかりました。今の大学生活をそのまま続けていても、このイベントで知り合ったメンバーには置いていかれる。
でも、何をすれば自分自身が成長できるのかがわからない…。
そうして藁にもすがる想いで、そのイベント後、そのイベントのスタッフに立候補しました。
それからはスタッフとして一転、今度は学生に気付きやサービスを提供する側になり、スタッフの代表となり、なんとかイベントを終えることができました。
そしてそのイベントで知り合った企業の方にウチで働いてみませんか?とお声掛け頂き、翌年1年間休学し、その会社でお世話になりました。
ほぼ無給ではありましたが、学生の間に社会人の体験を少しでもしておきたかったのです。高校時代にあれをやっておけば良かった、という後悔は次のステージの大学で生まれたので、同じように大学時代に何をしておけば良いのかは、次のステージの社会人生活を送ることで見えると考えたからです。
また、お声を掛けてくれた方に魅力を感じたのも一つの要因でした。
そうして1年社会人の経験を積み、4回生として大学に戻りました。かつての同級生達は一足早く卒業しましたが、何も後悔していませんでした。
しかし就職活動に力を入れ始めた頃、家庭の事情もあって、大学を中退することになりました。周囲はもったいない、と言ってくれましたが、私自身は全く悲観的になりませんでした。
これまでの経験で、何かを本気で打ち込めば次の環境に繋がっていくことを体で理解していたからです。
そこから大学を中退し、フリーター生活を半年ほど送ることになります。今振り返ればアルバイトは1回生の頃からやっていましたが、イベントスタッフの頃から目的を持って期間を区切り、色んなアルバイトをしてきました。マナーや作法を身につけたいと思えばホテルの配膳のサービス。
そこから人に見られるサービス業、深い接客ができるサービス業をと思えばバーテンダー。自分の全く知らない世界で価値観を広げたいと思えばキャバクラで働き、フリーター生活ではこのキャバクラのアルバイトがメインでした。キャバクラでのアルバイトでフルタイムで働く中、少し経営サイドの仕事もするようにはなりましたが、元々夜の仕事を長くするつもりはなかったので、昼のアルバイトに切り替えました。就職活動をしながらとなる為、時間の融通が効き体の負担が少なく、かつ営業の仕事に活きそうな、営業会社でのテレフォンアポインターのアルバイトをしました。学生時代に1年お世話になった会社では、テレアポに苦手意識があったのでそれを克服したかったのです。
そうして就職活動をしながらテレアポのアルバイトを始めましたが、幸いアルバイトでは初月で社内トップの成績を出すことができ、就職活動では2社内定を頂きました。この進路を決めるタイミングでアルバイト先の会社のトップからお声掛け頂き、正社員としてその会社で改めてお世話になることに至りました。
今はその会社で1年経ち、新人への研修と、新人を育てる人間の育成に力を入れている中間管理職です。
人材の教育に関心を持っているので、人材を育て定着させ組織を大きくすることで、会社に貢献していく考えです。
将来の夢は、日本の教育に影響を与える事業を興すことです。
少なくとも大学生になってからあれをやっておけば良かった、と思うような学生の輩出を抑えたいと思っており、大学の選ぶ理由を大学のブランドや立地条件等ではなく、将来の夢に合わせて選ぶような国にしていきたいと思っています。
『私は将来コレがやりたいから、この大学のこの学部に入学するんです!』と言って受験する学生を増やしたいです。
どんな事業を興せばいいかは全く不明確なままですが、これも今の環境に全力で打ち込んでいくうちに見つかるはずです。
地に足をつけて、1日1日を全力で取り組んでいくだけです。
前置きが長くなりましたが、迷いや悩みにぶつかった時、まず行動を起こして下さい。そしてやりきって下さい。私もいまだに効率や生産性が低いやり方をすると時間がもったいないと言い訳をしてやり方に拘り、行動を後回しにすることがありますが、何よりもまず行動です。
もちろん頭を使うことは大事ですが、行動する時間を失うのが一番効率が悪いです。
何かに取り組む時というのは迷路のようなもので、とりあえずスタートからゴールに向かって動くことが大事です。
スタートからゴールまでスムーズにクリアできる人間はほぼおらず、仮に行き止まりに当たったとしても、そこから振り返り後ろに向かって進むことはゴールに向かうことと意味は同じです。
行き止まりに当たること、行動して失敗することが実は一番効率が良いのです。
スタート地点で動かず頭を使っているだけではゴールから一番遠い位置で停滞しているだけです。
有名な話ですが、電球を発明したエジソンも発明するまで1万回失敗したそうです。しかしエジソンは、「上手くいかない方法を1万通り発見しただけだ。」と言ったそうです。まさに、ゴールまで行動し続けた方の台詞ですよね。どんな時代でも成功者というのは、こうやってゴールを明確にし、行動し続け、諦めなかった方々だと感じます。しかし案外、こういったタイプは身の回りにいませんか?周囲から尊敬されていたり、あなた自身が尊敬している方はこういったタイプではないでしょうか。もし心当たりがあるのであれば、その方に思い切って相談するのも1つの行動だと思います。
私自身未熟者ですが、このコラムを書くことを通じて行動することの大事さを再認識できました、ありがとうございます。
拙い文章ですが、このコラムで私の気持ちが通じ、読み手のあなたの力になれれば本当に嬉しいです。
後悔しないキャンパスライフを送って下さい!