行者さんの食事 | 撫塵は昨なれども、耳順催す

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残された人生を穏やかに暮らしたい。ささやかな願い。
しかし今は貧困層にいるので、そのためにはこの歳からでも
なんとか生活再建をしなければなりません。
そんな心身に不具合を抱えた中高年齢者の生活奮闘記です。

 

 

 

 

 

録画しておいた千日回峰行の行者酒井雄哉師を取材し、
1979年に放送された番組の再放送を視聴しました。

わたしごときがこの修行のことを云々など
とてもしたところではありませんが、
雑談的に行者さんの食事について記してみたいと思います。



「酒井大阿闍梨が回峰行を行っているときには、
1日に1200カロリーぐらいしか食べないのだそうです。
1200カロリーなんて、ダイエット中の食事と同じです。
ジャガイモとあったかいウドンを少々、それとゴマ和えのお豆腐ぐらい。
これだけの食事で何十キロも歩く。
栄養学の常識から言ったら、いつ阿闍梨さんは倒れてもおかしくない。
だけれども、逆にピンピンしていて、顔色もピンク色で美しいし、

肌もすごくきれいでつやつやしています。」
( 瀬戸内寂聴 著 「痛快!寂聴仏教塾」 より )



この記述の部分がずっと気になっていました。
今回の放送内容にこのまんまの酒井師の食事の様子がありました。

実物は想っていたよりも質素なものでした。

上記のような食事が1日に2回。
本当に合計で1200カロリーなのだと分かりました。

さらに1日に睡眠は3時間余り。
それで1日40キロほどの山道を歩く。

これだけでも一般常識では計れない、
つまり、人間業ではないとあらためて思った次第です。