実践ビジネス日本語のセミナーから① | ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

思いっきりやりたいことを、真剣勝負でやります。そんなヒャクゴウの日々の記録とたわごと

本日は朝から渋谷にある、日本語学校として草分け的存在である、
通称ナガヌマスクール学校にて毎年夏に1週間行われる
日本語教師夏季集中セミナーの

実践ビジネス日本語の講座に参加してまいりました。

午前午後併せて7時間近く行われたこの講義
アクティビティやロールプレイなどが織り込まれ、
退屈とは無縁、
多くのことを学ばせていただきました。

講師の先生は、武蔵野大学大学院の堀井恵子先生
同学で留学生カウンセラーやBJT対策などを受け持たれている種村雅夫先生のお二人。

リンクはこちら→

これまで日本語教育というと、
留学希望者のための、就学生の総合日本語教育や
地域に住む外国の方への日本語支援
技術研修生への日本語訓練
中国帰国者や日系人の方への日本語


といった分野がメジャーでしたが
実はもう長いこと存在したビジネス日本語の分野

しかしジャンルとして体系化があまり進んでいなかったのが現状

それを先程ご紹介した堀井恵子先生が、ご専門として取り組まれています。

(実は去年担任してた教え子が、現在堀井先生のもとで学んでいます。)

私自身、さほどビジネス日本語にはかかわりを持っていませんでしたが、
プライベートで少しビジネス日本語を教える必要性が生じたことをきっかけに
今後も増えていくだろう、この分野をしっかり学ぶ必要性を感じていました。


告白すると、ヒャクゴウは会社勤めをしたことがありません(恥)
バイトならあるけれど、バイトはしょせんバイトですからね。

(いや、日本語教師の非常勤もバイトのようなもんだ、と誰かが言ってた気がする・・・^^;)

だからと言って避けていては、今後自分のキャリアを狭めてしまうのでは、と思い
受講することにしました。

いや~、いろいろ学ぶことができました~。

グループになって協働を進めることが多かったのですが、
同じグループの方も、大阪からいらしてる方や
都内の日本語学校や専門学校で教鞭を取られている方々、
普段、日本語学校に勤めているだけでは、なかなか外部の先生方と接触が取れないので
いい刺激になりました。
(まあ、そういう背景があって、このブログを作ったというのもあるんですけどね)



いろいろ書きたいことがあるので、
このセミナーについては、数回に分けて書かせていただくつもりですが、

セミナーを聞いていて、気になったキーワードがありました。

それは

人材(人材力、人材育成)

ファシリテート(facilitate;)


人材、ということは何も日本語教育会に限らず、
どの企業、教育分野においても盛んに言われていることですよね。

またファシリテート、というのは原義は促進する、ということなのですが
最近の教師像の理想像的な文脈で語られることが多く
「教える人」から学習者からのアクション(発話など)を「促す人:ファシリテーター」として使われます。

また、先生がおっしゃった

「日本語教師+α」

ということにもいたく共感いたしました。

日本語教師になりたい、と志願する人はあとを絶ちません。
現に教育能力検定試験も
来年度から若干狭き門が、開放されるということです。

が、しかし、はっきり言っておきますが
日本語ニーズは決して高いとは言えません。

日本の経済状況により、
日系企業は人気がありません。

それは何を意味するかと言えば、皆さんもお分かりのように
教師のニーズも減っていくということです。

比較的非常勤がおおく
ある学校を辞めて、別のところへ~とか
掛け持ちして~とか
扶養の範囲で~
という日本語の先生が多いのが現状ですが
(私もしがない非常勤にすぎません)

今後、はたしてこのような層がどうなっていくか、ですね。

私はおのずと自然淘汰されていくように思えます。

もちろん常勤だから安泰だとか、スキルが最高、というわけではありません。
非常勤でいるのにも、それぞれ事情があると思います。

いずれにせよどの雇用形態においても、
教師自身がただ日本語を教えることしかできない、というのでは
将来どうなるかわからないよ、って言う感じです。


日本語学校にいれば、
進路指導
留学試験対策
(能力試験対策は当たり前です)
生活指導

プライベートなら、
より実践的な生教材を取り入れた教材開発
ビジネス日本語

またそのほか帰国者や外国人児童のための精神的なケア

まだまだあるとは思いますが
私たち日本語教師に求められるのは、多々あります。
もちろん、一人で背負い込むことはないので
専門家への架け橋をすればいい場合もありますが

いずれにせよ、
日本語だけの知識では到底やって行けない、というのが
ここのところの日本語教育会の風潮です。


私も自分にできる「+α」は何だろう 、と考えなければなりませんね。

②に続く~
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