↓のハンガリー人の学生の話の続き
あるとき私は彼に問いました。
>「お坊さんになりたいと思うほど、日本が好きなら、どうしてもっと長く留学しないの?」
今から思えば、浅はかな質問だったと思います・・・
彼はこう、答えました。
「先生、ハンガリー人にはビザが下りません。せいぜい観光ビザくらいです。
留学生なら東大レベルの大学生で国費留学する人、1人くらいです」
日本語学校の学生は主にアジア出身者です。
特に中国・台湾・韓国からの学生が多いです。
もちろん、いろいろあるとは思いますが、
彼らは比較的簡単にビザが下ります。
アルバイトを掛け持ちしながら、必死に学費と生活費を稼ぎながらも
一生懸命勉強して、目指すところへ向かっている学生もたくさんいますが
勉強しない、へたするとアルバイトもしないで、
ゲームばっかりやっているぐうたら者が多いのも、事実です。
(教師の努力はまた別の次元で、きっと勉強自体が好きではないのでしょう)
そんな不届きものを見ていると、
冒頭のハンガリー人の学生の一言が胸をよぎります。
日本語学習者の最大のマーケットである東アジア、特に韓国では
日本語から中国語にシフトしつつあると聞きます。
まあ、経済状況を見れば、理由は一目瞭然ですね。
(頑張ろうぜ、日本!)
しかし、しかし、しかし!!!
純粋に日本の文化を愛し、日本語を学び、日本で学ぶことを願っている人たちが
世界にはまだいるのです。
しかしながら多くの場合、来日がかないません。
日本に来た学生には、
まず
日本に来られたことのありがたみを感じてほしいと思うヒャクゴウ。
そして与えられた機会を大事にして、日本語を学び、日本を知り、一人の人間として成長していってほしいと願わずにはいられません。
現に日本語学校の卒業式では、
「日本に来たありがたみを理解して、これからも頑張ってください」
とスピーチされる先生が、必ずと言っていいほどいらっしゃいます。
どれだけの学生が、この言葉をかみしめているのだろう、といつも思うのですが・・・
ビザの問題は一筋縄ではいかないので
安易に意見することはできないのですが、
日本政府には、ただ留学生30万人計画、と口先だけで言うのではなく
本当に日本で学びたい人が来日できるような地盤を作ってほしいと思うのです。
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