先週参加したJALアカデミーのブラッシュアップ講座
実践的な読解力を身につけるための授業を聞いて、
影響を受けやすい私は、さっそくあるプライベートのクライアントさんのレッスンで試してみることにしました。
彼女は以前、このブログでもご紹介した、
在米歴の長い中国人の女性
大手企業で働く多忙な方ですが、
お料理とお花を愛するかわいらしい一面も
現在はまだ初級の前半で、
やっと て形と「~てください」「~てもいいですか」「~てもらえますか」の表現を終えたばかり。
しかし、野田先生は、講座の中でおっしゃいました
「漢字が分かるという強みをいかして、初級からでも生教材を進めてもいいのでは」
そうです。
能力試験や留学試験を受けるのであれば
また事情は変わりますが
プライベートレッスンのクライアントさんのほとんどが
駐在として数年日本に滞在するだけ。
中には能力試験に挑戦したい、という方もいらっしゃいますが
多くは1,2年でまた別の場所へ移ってしまいます。
それなら、日本の生活を楽しんでもらうために、
クライアントさんが読んでみたいもの、あるいは読まねばならないものを進めようではありませんか
(小説とか新聞記事などは、一応除外)
こちらの中国人のクライアント、Xさんはお料理が好きで、
日本語の勉強も兼ねて、テレビの料理番組を見るようにしているそうです。
「料理好き」+「漢字が分かる」
このXさんの内面的なレディネスとニーズを考えた結果
日本語で、料理のレシピを読む
というタスクを進めることにしました
メニューはちらしずし
ネットでレシピを検索
手順が簡単に書かれたものを選びました。
(キッコーマンのサイトにありました)
まず、導入すべきは語彙
漢字が分かるとはいっても、やはり読み方もしっかり導入します
~個、~枚と行った基本的なカウンターはもちろん
~尾などのレシピによく出てくるものも
大さじ、小さじ、
砂糖、塩(この辺は読み方を確認)
少々、適宜
混ぜる、絞る、ゆでる(→塩ゆで)、剥く(→皮むき)、切る(→小口切り)
語彙が分かれば、内容全てが分からなくても大事なことは分かるものです
実際に彼女に読み進めてもらったら、
特に文法を導入しなくても、
内容は把握できた様子
あとは、彼女の質問に答えるだけ
そのほか、野菜の切り方の名前を導入しました。
以前、彼女が中華料理をふるまってくれたことがあったので
その時にもかなり料理語彙は学習していました。
いつも熱心にレッスンに取り組んでいるXさんですが、
今回はいつにもまして、集中していた気がしました
やっぱり、外国語で自分が読みたいものが読める、わかるって嬉しいですよね
今後、Xさんがほかのレシピを日本語で読んで、
どんどん挑戦してくれるとうれしいな
Xさんに応援のペタ&コメントをお願いします^^