HP:0の体を引きずって
駅のエスカレーターを改札へと下りていたのですが。

すぐ隣の、上りのエスカレーターに
数年前、気になってて、いいとこまでいった子が
上ってくるではありませんか。

携帯に夢中だったので、俺には気付かなくて、
俺も、「別に・・・」なんて
やり過ごしたわけです。

が。
エスカレーターを下りきったとき、
ちょっと賭け事してやろうと思いまして。

もう一度駅のホームに戻って
あの子がいたら、声をかけてやろうと。
だってさ。この広い東京で、この場所、このタイミングで
バッタリすれ違うなんて、なんか、ロマンチックじゃないですか?
もし、ホームで再会したら、いよいよ、運命?

「うっす!お・ひ・さ!」(もちろん二本指をウェーブさせて)

  「え、ぶっとび~!なにしてんの!?」

「キミを、キミを、ずっと探していたのさ」(薔薇のタイミングはここです)

  「・・・もうドキドキめちゃくちゃにしてっ!!」

お決まりですよね。
夜はこれから。お楽しみです。むひひひ。

で、もし、ホームにいなくて出会えなければ
成城石井で、めちゃくちゃ高い伊勢海老ソースの缶詰を買って、
パスタを作ろう。

どっちに転んでも美味しい、素っ頓狂な賭けを決めて
エスカレーターを駆け上がったのです。

ん。うん。

あれですよ。

いたんですよ。うん。

ホームにその子はいたんですが。

いたんですが、隣にね。

そうそう。隣に、アレがいた。

アレ?カレ?かれ。彼。彼氏。

はて。困った。
これは賭けはどうなるのか。
声をかけるわけにはいかない。
どうしよう。もじもじ。

お!俺!なにやってんの!?
一回下りたエスカレーター駆け上がってまで
なにをやってるの!!?

突然、むなしさ、わびしさがMAX!

東京砂漠

・・・現在、大変美味しいアメリケーヌパスタと
赤ワインをいただいております。

あー、おいし。

そんな中、次回作の第一弾プロットがある方から送られてきまして。

・・・ひゃっひゃっひゃ。楽しい。なんというノリノリ。

完成が非常に楽しみです。2月初旬にうpできればいいな。

ではでは。海老が俺を待っている。