運転をするあなたの左側は

とても
緊張しました
 
機嫌が良かったのか
その日は地層を観に
連れて行ってくれました
 
車中
顔を見ると
怖いから
 
下を観たり
横を観たり
気持ち悪くなるから本は見ないように
 
落着きがないと
怒られれるから
注意
 
怒られることもなく
ホッとしたその記憶は
遠くなる小4の秋
 
僕はなぜか
あなたをいつも
怒らせてしまいます
 
おそらく
僕にも
相当に問題があったのでしょう
 
あなただけでなく
先生も
怒らせていたから
 

妹のように

うまく曖昧な
返答が出来ません
 
湯加減を尋ねられても
わからないと
答えてしまう
 

デジタル温度計の

数字なら
読めるのに
 
だいたい
どれくらいってのが
難しい
 
著しく
アナログ的な
判断力の欠落という感じ
 
30m先とか
目測みたいなもの
全く理解できず
 
理解しようとすると
何かが
ぐるぐる回りだす
 
そういうの
イライラしたのかな
 
。。。
 
あの時のように
僕はあなたの
左側に座っています
 
image
あれほど
大きくて
見上げたあなたも
 
今は
見下ろす先の
小さな箱か。。。
 
叔父の声
揺れる車
僕は右手を添えて
 
思い浮かべる
いろいろなこと
あなたを知っていた頃のこと
 
苦手です
怖いです
好きではありません
 
それでも僕は
あなたを
嫌いではなかったと思います。。。
 
ああ
大学を卒業したら
家を出て行っていいと言ったこと
それは
あなたが僕に用意してくれた
パスポートだったのかな
 
まあ
そう思うようにします
 
いや
そうだと思います
 
たぶん。。。
 
 
いつか
僕があなたを
怒らせずに済む日が来たら
 
正面から
顔を見ることも
話すこともできるかなと
 
そんなことを
思ったことが
ありました
 
でも
それは
難しかっただろうし
 
僕の方が
大きくなった
時には
 
あなたが
僕の
左側で
 
僕を
見ることが
できなくなったかも知れない
 
結局
それを望むのは
僕のわがまま
 
あなたは
あなたのままで
あなたなんだ。。。
 
。。。
 
車から降りると
逝き遅れた
蝉が鳴いています
 
花束を渡そうとすると
百合のアレルギーだと
妹が言います
 
お寺の人に代わって
塔婆を運びます
新しい樹の匂いと一緒に
 
叔父さんは
難聴だから
大声が必要
 
お墓の下って
こんなに広いんだ。。。
聴こえてないね
 
晴れて良かったと
誰かが言って
晴れて良かったと
誰かが言いました
 
伯母さんの持つ
大きな遺影
こんな顔でしたっけ
 
伯母さんは
若すぎるかもと言うけど
それを僕は知らないんだ
 
曖昧で

良く思い出せない

あなたの顔

 

それなのに

あなたが

僕を呼ぶ

 

『ひろ』という声
 

遊びに誘うような

そんな

声を

 

頭の中で

再現できてしまうこと

 

それが

本当に

残念でなりません

 

。。。

 

線香の煙とともに

読経は

青空に吸い込まれていきました

 


無気力のため
食事を作る気もない

近所のビストロで
パンと
出来合いのお肉料理を購入して
食事を済ます

明日の納骨式の
忘れ物はないか
前日から確認中

参列者は
おそらく5名

一つ上の姉夫婦と
一つ下の弟と
息子と娘

他にも故人には
姉や兄がいるけれど
塔婆代だけで
来ないらしい

僕の人生で
いつもどこかで
脅威を感じてた
或る人の最期が
こんなに小さいとは。。。

いつか大きな罪を犯して
それを
僕と妹が
生涯
償うのではないかと
不安だった

示談金で済むことは
何度か対応してる
妹ももしかしたら。。。

僕も妹も
悲しくないのは
これでもう安心と
ホッとしてるからか

もし涙を流すとしたら
ずっと
我慢してきた
自分への憐れみなのかも知れない

こんなに長く
この人に
縛られてきたのかと

それでも
やはり死は少し寂しくて

100パーセント
ありえないとは
分かっていても想像する

みんな歳を
取ったどこかで
家族4人
旅行に行ける日があったりしてさ

そしたら
僕は
昔みたいに
ママに言うのさ

部活があるから
行かないと





腰椎の椎間板ヘルニアは
ほぼ痛みなし

でも
頚椎症の神経根症の
左腕、左手の痺れが
取れない

医師から
治療方針の説明はないが
過去の経験から
保存療法と思われる

個人開業医って
治療方針の
説明ないのかな

大きな病院では
かならず事前に
方針やら期間などの
説明があったけど

さて
治療では
投薬とリハビリを
続けているが
効果が出ず

そして
サインバルタという
薬が出された

その薬の
副作用だろうか

身体はだるく
少し気持ち悪い
一日中眠い
無気力だが
いらいらもしない

まるで
精神病の薬を
飲んだみたいだ

サインバルタを
調べてみたら
SNRI

なんか
飲みたくない薬だ

痛みや痺れは
軽くなるので
医師的には
成功かも知れないが

これでは
仕事や生活が
成り立たず
患者から見たら失敗だ

昔お世話になった
某医大の言葉を
借りるなら
こうなる

病気を診ずして病人を診よ

痛みを止めるための
薬なら飲みたくない

痛み止めは
対処療法でしかない

痛みや痺れでなく
頚椎症を治療したいのだ

こういうこと言うと
医師は嫌がるんだろうな

へりくだって
あまり痛み止めは
飲みたくないことを話そう

痛み止めなしで
少々の痛みなら
生活に支障が出ないから
それで良いと