30年余の平成、その間何だかんだ20年はプラモデルを作っていたわけで、やっぱり自分はガンプラが好きなのだなと実感しています。

そこまでのめり込んでない時期でさえHGのガンダムとか(色プラのやつね)最初のゼータプラスとかをちまちま作ってたりしてましたが、本格的な復帰のきっかけになったのはやはりマスターグレードの登場でした。

1/100なのに2千円超えの当時としては破格の値段、パーツの精密さと細やかさ、完全変形するコアファイターと再現されたコクピット、近藤昭久氏の作画を想起させるようなパネルラインや足首のシリンダー…。

更にそこからガンプラは貪欲とも言える進化を遂げていき、より緻密に、より考証を反映させ、その上より組み易く、キャラクターモデルとして他のジャンルのプラモデルとは最早別規格と言っても良いくらいの独自性を築き上げてきました。

時として余りに行き過ぎの感が否めなくもない物もありましたが、多様なニーズに応えてこれからも様々なガンプラが登場し我々をより楽しませてくれる事でしょう。

そんな今回は、平成を後に語るときに必ず含まれるであろうコレ、です。



記念すべきランドマーク、最初のマスターグレード、通称「1.0」ことMGガンダム。

実はこれを作るのは初めて!
たしかに復帰のきっかけとなったのはMGですが当時作ったのはあのカラーリングの怪しいジョニーライデンのザクだったんですね。ちなみにガンダムはVer.1.5から作っています。これはなんかの福袋に入ってたのをずっと積んでたもの。

これは放送から20周年を記念して発売されたコーティングバージョンですね、今で言うところのG20th(笑)。

組み上げはいつぞやのHGナラティブよりシンプルです。中心に残るパーツの分割線がいかにもです。何よりもこの眩い御姿。形状把握の妨げにも程がある(笑)。

このキットはいわゆるメッキとは違うようで、塗装の上にクリヤーを吹いているのかな、普通のメッキ剥がしよりもヒケ処理しながらペーパーで剥がしていくのが簡単かも。



こんな風に黒い下地が見えてきます。
あ、この時点で泣き所である肘関節をコトブキヤの二重関節に交換していますね。その際腕を延長してます。結果的にマッシブな印象になったからラッキー。

二の腕が回らない分肘が回転する構造はそのまま残してます。ディテールは甘いけどサイズ感が絶妙な握り手もそのまま。というかこうして組んでみると意外と悪くないんですね、或いは見慣れたのか。


脚もコーティングを剥がして形状把握出来るようになると短さが気になってきたので腿だけ延長。


捨てサフ、意外と手を加えた箇所が目立たない。腕を伸ばした分肩軸を上げてます。と言っても2〜3ミリ程度しかスペースに余裕がないです。

頭部は首をプラ材とボールジョイントで自作しましたが驚いたことにほぼ手付かずでこれです。ちょいとマスクを上にあげただけ。秘めたポテンシャルの高さたるや!です。

で塗装。

トリコロールが流れ的には妥当だろうけど今回は今までやってこなかったコレ!


苦労したのはこの古めかしいマーキング、なんか使えそうなのがあるだろうと模型屋を数軒回るも店頭に残っているガンダムデカールはダブルオーだのSEEDだの…。

なんとかお台場の通称在庫ベースで見つけました。


右下のがそうです、後はオマケのよーなもん(笑)。

という事でなんとか完成!



眩いコーティングがこの様な姿に…。
いわゆるリアルタイプはその配色に様々なバリエーションがありますがこれは旧1/100を参考にしています。ラインはマスキングにて塗装。


コーティング残ってる部分が下手な離型剤より強力に塗料を弾いてくれました…これから挑む方がいましたら是非通常版をお勧めします…。あとアンテナも要塗り分けですがプラパーツの方が…軟質素材はかなりスリルを味わえます。


夢の3ショット!
前習え!番号!「1.0!」「2.0!」「3.0!」

改めてみると2.0が実に個性的。みんなそれぞれいいなぁ。


これは自分的最高のRX78を作ろうとパーフェクトガンダムの中の人をトコトン突き詰めた(つもりの)やつ。今見るとアレだけどいい思い出。

平成最後はこれにて締め、振り返ってみるとガンダムだけでもたくさん作ったなぁ。

令和もよろしくね♪