もう最初の発売から40年近く経とうとしている300円グフです。

当時はシンプルになって組みやすさが上がった肩関節やクリアランスが増して可動が増えた股関節など文字通りザクとは違ってたキットですが、いつだかの旧キット再認識ブームの際にMG誌で関節のつけ方だけ変更したこのキットのポテンシャルの高さにいつかはやろう、と思ってタンスの肥やしにしておいたのをちょっとしたきっかけでやることに。

写真は塗装直前の状態ですが、実はこのグフは内部にHGグレイズのフレームを組み込んでいます(笑)。

後述するかもですがHGバルバトスを素組した際、ほぼ全身にフレームが入っているのに感動し、後発のグレイズは更にフレームに外装を取り付けるという、小さいMGみたいな構成にひらめいて「このフレームに旧キットの外装つければフル可動にできるんじゃね?」と勢いに任せてみたわけです。

まあ以下の完成状態と相成りましたが・・・・。




全身のバランスはオリジナルの状態を維持しつつ、さすがにちょっと・・・な個所は改修し、しっかりフレームが収まるよう切った貼った削った盛ったを繰り返した挙句・・・・。

元キットより動かなくなりました(笑)。

楽しかったからいいけど安易にミキシングをするのはやめましょうという教訓を得ました。ちなみに真似したいという方がいましたらグフなどの細身ののものではなくドムやゲルググが楽だと思います。


そのグフが完成した直後、オリジンのMSDのプレミアムバンダイ限定のグフが到着しました。
オリジンのキットはMSの進化というコンセプトの元、フレームや外装を共有化しつつ新規でパーツを加えて更にそれを次にも回し・・・という説得力と低コストを両立させたような、というとセコイ商魂を連想しそうですが、パーツのモールドの細かさや、こだわった形状や可動を思えばそんなのどうでも良くなります。

例えばこのグフは両腕がザクのものになってますがそーゆーものと思えば別に~です。

ちなみに高機動試験型ザクに至っては単なるプロトドムの下半身とザクの上半身のキメラなんだけど、ちゃんとアイナのザクになってるし・・・。

ひとつ不満があるとしたらデカールはシールじゃなくて水転写が良かったです、お手軽だけどやっぱり段差が出るので。後は好みで胸部装甲をちょっと盛ったくらいで基本的に素組です。塗装もイメージを崩さない程度に。


それに加えてHGUCの再設計グフも出たのでMSDグフが塗装に入ったあたりで開始。
基本的な構成はMSDとHGUC共に大きな違いはないのだけど、高いだけあってMSDのパーツの精密感や面処理の的確さが際立ちます。頭部モノアイのひさしの辺りを斜め下からあおりで見ると「そう、これこれ♪」というこだわりが感じられます。HGUCがキャラクターキットなら、MSDはスケールモデルのような立ち位置なのかもですね。

あと、今回のリヴァイブはどこか違和感があって今回はどこかと探したら頭部の形状と太もも、胸と左手バルカンは好みに合わせて形状修正しました。ウエストのくびれをなくして脛のダクトを開口しあちこちの淵を薄くして・・・・。





塗装は指定のものよりは濃い目だけど、ちょっと赤足して紫へちょっと振ったようなイメージで。





こうやって並べるとどっちもグフじゃんとなりますが(笑)、作り比べると明らかに別物で、それぞれのコンセプトの違いを確かめてみるのも宜しいかと思います。こうなると旧HGUCも作ってみたいような・・・・。