こんにちは。いしたにひとみです。
手軽に食べやすく、朝食はパンを食べる方も多いのではないでしょうか。
私も食の勉強をする前はコンビニのお弁当を食べるよりはいいのかなと思い、
お昼にパンをよく食べていました。
最近はパンはあまり食べなくなりましたが、クッキーなどの焼き菓子はついつい誘惑に
負けてしまいます…
ここ数年でグルテンフリーという言葉がよく聞かれるようになり、
米粉をつかったパンやお菓子も、徐々に市民権を得てきている印象がありますが、
なぜ小麦を控えた方が良いのかについて、お伝えしたいと思います。
小麦を控えた方が良い理由は
小麦に含まれている「グルテン」が私たちの体に悪影響を与えるからです。
グルテンとは小麦粉に水を加えてこねることでできる成分のことです。
こねることで小麦粉にふくまれる「グルテニン」と「グリアジン」という2種類のたんぱく質
が絡み合って「グルテン」に変化します。
「グルテン」は粘り気と弾力を与える効果があり、麺類のコシやパンのふわふわした食感は
グルテンによるものなのです。
小麦は今から1万年以上前にはすでに栽培が始められていたと言われています。
今栽培されている小麦は品種改良を重ね、栽培しやすく、グルテンの量も多い本来の小麦とはかなり違ったものになっており、人の消化酵素では分解しづらいものに変化しています。
(余談ですが、お米も品種改良を重ね、より甘味がある糖質の多い品種が多くなっています。
「ササニシキ」系統のお米「亀の尾」や「旭」は糖質が少ない品種になっています。)
グルテンは消化されにくい物質なため、体内で「異物」とみなされ、それを攻撃する抗体ができることで、小麦アレルギーを引き起こす原因となります。
この抗体は小麦アレルギーを引き起こすだけでなく、臓器を攻撃する抗体となってしまうのです。
タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせでできています。
アミノ酸の配列が全て一致はしていませんが半数ほど、小麦のグルテン(タンパク質)と
一部の臓器が一致しているため、グルテンを攻撃する抗体が誤って内臓の組織を攻撃してしまうのです。
グルテンと構造が似ているために、抗体の攻撃対象となってしまう臓器や体内物質には以下のものが
あります。
・小脳
・神経細胞
・肝臓
・副腎皮質でできる酵素
・甲状腺
・卵巣・精巣
・膵臓・胃・心臓・骨
また、
・過敏性腸症候群
・潰瘍性大腸炎
・うつ、認知症
・自立神経失調症
・慢性疲労症候群
・アトピー性皮膚炎
・糖尿病、肥満
などもグルテンとの関係が疑われています。
冒頭でも私のことではありますが、焼き菓子などはついつい誘惑に負けていまう…とありますが、それも
小麦の成分がもたらす中毒症状が原因のひとつとなっています。
長くなりましたので、後半では小麦のもたらす中毒症状やリーキーガット(腸もれ)についてもお伝えしたいと思います。
【参考文献】内山葉子著「パンと牛乳は今すぐやめなさい!」マキノ出版