さて、今日は選挙のことについて少し書きたいと思います。(日本語オンリー)
自分でもまだ考えがまとまっていないのですが・・・
昨日はPolitics of Policymaking(http://ameblo.jp/hy0116/entry-12210749272.html)のディスカッションがあり、中国についてのケーススタディをする予定でしたが、急遽それを中止してまる2時間が選挙の話に充てられました。
そして今日の午後は、選挙について教授、職員、学生が対話する大学主催のカンファレンスに出席してきました。
その場の空気は、とても言葉で言い表せません。
「私の家族は移民。私はこの大学で卒業できるの?母国に帰らなきゃいけないの?」
と絞り出すような声で泣き出す生徒。
「自分が必要とされていないと感じる。この国にいて安全だと感じられない」
という女子生徒。
「家族と一晩話したが、この結果をどう説明すればいいか分からないんだ」
と肩を震わせて、やり場のない怒りを示す男子生徒。
「私は人生で今までここまで怒りを感じたことがない」
と静かな、しかし決然とした表情で言い切る教授。
あらゆる落胆、怒り、絶望、悲しみ、喪失感、不安・・・それらが場を支配していました。
これらは、日本で私がこれまで感じたことがないものでした。
こんなにも賢く、行動力と勇気を持ち合わせた人たちが、打ちのめされている光景を私は知りません。
私はただそれを聞いていることしか出来ませんでした。
何かを言っても、すごく陳腐に自分自身が感じてしまうので。
民主主義とは何か?
日本で同じことが起こらないと言えるのか?
その時、自分が出来ることは何か?
まだ答えは出ませんが、考えていかなければならないと痛感しました。
少しデータ的な話を。
選挙前の予想では、トランプ候補に投票するのはいわゆる「教養のない、民主党政権下で辛酸を嘗めた白人男性」とカテゴライズされていたふしがありますが、以下をご覧ください。
大学学位を持つ人、そして女性の相当程度がトランプ候補に投票しています。
また以下を見れば、ヒスパニックの約3割がトランプ候補に投票していることが分かります。
http://www.nationalreview.com/article/442016/
私もまだ完全に全体像を把握できていませんが、これらを1つ1つ紐解いていくことが今回の結果の要因を解明することにつながるのではと思います。
この1週間は、米国に来てから最も鮮烈に私の記憶に刻まれました。
そして、ニューヨーク、そして今自分のいるコミュニティがU.S. in generalではないことを、痛いほど思い知らされました。