VMIの卒業生は精鋭ぞろいです
たまたま僕の周りがそうだっただけなのかもしれませんが、ウエストポイント、ノーウィッチやシタデルなど他の上級軍事大学、またはアイビーリーグなど世間一般で言われる名門校大学出身者などと比較してもVMI出身者は切れ者ぞろい。飛びぬけて優秀な人ばかりです。
一般に陸軍はウエストポイント出身者が、エリート、出世コースだとされていますが、ウエストポイント出身の士官は玉石混交で、優秀な人もいますが、結構バカで無能な人もいる印象です。あと結構な数の人が大尉になる前に辞めてしまいます。
陸軍にはアイビーリーグ出身の士官もいますが、彼ら・彼女らは普通の大学卒とあまり変わらないです。優秀な人もいれば、そうでない人もいます。
「あれ？リベラルの最先端で軍隊を毛嫌いするアイビーリーグはROTCをとっくの昔に廃止したのでは？」と思った人。アイビーリーグの学生は、近所の大学のROTCに参加可能です。たとえばハーバードの学生はMITの、プリンストンの学生はラトガーズのROTCに参加できます。あとROTCの代わりにOCS(Officer Candidate School)に行く人もいます。
僕の出身校（州立大）のROTCも、Southern Methodist University (SMU)やDallas Baptist University (DBU) など、近所の私立大学の学生を受け入れていました。先日他界した僕のROTC時代の友人もSMUの卒業生です。
話をVMIに戻します。(少なくとも僕の周りでは) 優秀な士官を多く輩出しているVMIですが、アメリカ大統領はまだいません。ウエストポイント陸軍士官学校からは二名：グラント(18代目）、アイゼンハウアー(34代目)、アナポリス海軍士官学校からは一名：カーター(39代目）、それぞれ大統領が誕生しています。
VMI出身の有名人と言えば第二次世界大戦時のアメリカ陸軍の参謀総長であったジョージ・マーシャル将軍、欧州軍参謀長で戦車の名前にもなっているパットン将軍（ただしパットンは途中でウエストポイントに転学）、あとちょっとマニアックなのでは、日中戦争時の中華民国（台湾）軍の孫立人将軍もVMIの卒業生です。