【回顧11】何億という全世界の人間も 元は一粒の種 | 獏井獏山のブログ

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 殺し合いの絶えない人の世。

 いつの時代も人を殺しあう戦争は絶えない。

 それに依って快感を味わう一握りの鬼畜の為に平民は苦のどん底に突き落とし続けさせられている。…これが1粒の種から派生した人間の末裔の現実かと思うと情けない思いに身体全体が萎れそうだ。

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 私が瞑想する部屋の窓の外に枝振りの良い1本の大木がある。青々とした葉をいっぱい付けて風に揺れている。その度に葉と葉が擦れ合う。恰も相争っているかのようにも見える。お互い相手の葉を叩き、小突きながら小さい傷を付け合っている。やがて一方の葉は裂け、その一部は千切れ、残った部分も色褪せて茶色に変色していく。これらの葉はいずれも同じ木の根、幹、枝から分かれたものである。全て一筋の葉脈で繋がり、ともに1つの根から養分を受けているものである。にも拘らず末端の葉は敵対心を持って相争っているように見える。実際には、葉と葉は争いっている訳ではないし傷付け合ってもいないのだが、そこに人の世界を重ねるとそう見えてしまう。人の世界もこの木と同じ仕組みであり、人も木も、元は1つの根から発したものである点において同じなのである。人の先祖である生物は元々、単細胞のミトコンドリアから発したものである。この最初の生命体の「意志」は自己の機能を高度化し、生命維持をより確かなものにするために、細胞を分化し、それぞれの形を変化させ多様化して、今日のような多種に及ぶ生命体を創り出してきたのである。

しかし人類は、自己が宇宙の意志を維持・伸長するための機能の一部であること、即ち「他者は自己であり、自己は1つの宇宙に通じること」を忘れてしまって、日々、相争っている。(再掲)

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 テレビや新聞紙上では空爆によって何万人も殺されるニュースが毎日のように報じられている。遣る瀬無い思いで一杯になる。

そんな現実から視線を避ける為にテレビチャンネルを他の番組に変えても、一区切りすると追いかけるように嫌なニュースが入ってくる。…どうしようもないわ…