谷川俊太郎さんの旅立ちを知り
ことばの力をあらためて考えています。
私が心に響いた谷川さんの詩をご紹介します。
「さようなら」谷川俊太郎
ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どこへいくのかわからないけど
さくらなみきのしたをとおって
おおどおりをしんごうでわたって
いつもながめているやまをめじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
どうしてなのかしらないけど
おかあさんごめんなさい
おとうさんにやさしくしてあげて
ぼくすききらいいわずになんでもたべる
ほんもいまよりたくさんよむとおもう
よるになったらほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない
この詩を皆さんはどのように感じましたか?
それぞれの立場できっと感じ方が違うと思います。
私は三兄弟を育てる母として
弟がいる姉として
両親を亡くした娘として
少し切ない気持ちがじんわり湧いてきました。
ことばの力を谷川さんは私たちに教えて下さった気がします。
また谷川さんの作品に触れていきたいです。