毎月連載している、へるすあっぷ21の9月号。

『加倉井さおりの保健師お悩み相談室』

今月の相談今回のお悩みは

「出産・子育て経験がないことに引け目を感じてます」

という母子保健を担当する独身保健師から。

実はこのような相談はとても多いです。


出産、子育て経験があることは、時に説得力や安心感に繋がることもありますが、

人を支援する上で私は関係ないと思ってます。

私自身は3人の母ではありますが、それは個人の経験であって

それがすべてではないのです。

 

時にその経験が固定観念のようなものになって、人を支援するときに邪魔になることも

あると思ってます。

専門職としての知識と経験、技術、そしていかに相手に寄り添えるか、

ということなのではないかと思うのです。


ワーキングマザーの研修でも

「あの上司は子どもがいないから分からない」と言う人とも出逢います。

でも、それは違うと思うといつも伝えます。

 

同じワーキングマザーの先輩でも

「私は子ども育てながら、ちゃんと仕事やってきたけど」

「今のように制度がなくて大変だった時代に仕事と子育て、やってきた」

と思われたり、言われても、何も勇気づけられないのではないでしょうか。

 

よく企業研修で言われる「ロールモデルがいない」というのは

「私はあんなふうになれない」

「私はあんなふうになりたくない」

という姿なのだと思います。

 

結局、どれだけ相手の立場を理解して、寄り添って考え支援できるか、

なのだと思います。

お子さんがいない方でもまるで母のような、父のような存在だと感じる方も

いらっしゃいます。

そして私自身は子どもがいない友人達がわが子と遊ぶ姿や私の悩みに答えてくれる姿を見て

客観的にもっと広く捉えたり冷静になることができたことも多いです。


今回の連載記事、母子保健や働く母への支援をしている方で同じように悩んでいる方に

何かお役に立てたらと思ってます。

 

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