何かを、誰かをコントロールしようという意志や意図が
働くと、肩に力が入り多くのエネルギーを失います

相手のためと言いながら、自分が望むように
人を変えていこうとしていないか
自分を守ろうという気持ちから、恐れや不安の気持ちから
物事や現実ををどうにかしようとしていないか

そんな時は、ただ自分の中に湧く感情や心の動きを
少しだけ立ち止まって、見つめてみましょう
否定せず、その感情に蓋をするのではなく
ただ、そう感じている自分をコントロールせずに
見つめていく

コントロールするならば、まずは
その固くなったからだを、優しくゆるめてあげるように
浅くなっている呼吸を、大きく、ゆっくり、深くして…

風が吹くのを、止めることができないように
そんな風もただ、感じてみる

コントロールしようとせず、自然の流れのままに任せてみると
結果、心地よさを感じられるようになるかもしれないから



(文:加倉井さおり 写真:中谷洋平)