これまで多くの相談や研修をしてきましたが、
行き着くところは、いつも「人間関係」がテーマなのだと
いつも思います

結局、これはすべて「コミュニケーション」

個性がある人間同士、育った環境も価値観も違う中で
歩み寄ってどうコミュニケーションを図り
よりよい人間関係を築いていくか…ということになります

上司と部下、夫婦、恋人、親子、友人関係…
常に人とのかかわりの中で私たちは生きていますから
コミュニケーションなしでは生きてけませんね

多くの悩みは
「相手が自分を理解してくれない」
「私の想いはあの人に伝わってない」

根底にあるものは共通して
「自分は、相手から大切にされていない」
という不満になっています

どんなに仲が良くても、相手のすべてを理解することは
できませんが、どう歩み寄り、寄り添ったらいいのかを
考えると、やっぱりこれが一番のベースなのだろうと思います

それは、
◆相手に関心を寄せる(相手の関心に関心を寄せる)
◆相手の話を、ただただ聴く(傾聴)
◆相手を認める(承認)
◆その上で、自分の想いや考えを伝える

これはコミュニケーションの本質なのだと思います。

わかりきったこと、簡単なことと思いきや
実はこれは非常に難しいことですね

多くの場合、
自分の関心で相手を見て、相手の話を聞く
つまり自分の知りたいことを質問する
相手が話したいことが話せていない
ただただ、聴いてもらうことだけで、充分心は満たされるのですが
本当の意味で聴くことができず、相手にアドバイスをしてしまう
充分聴いてもらった上で、認められたり、褒められたり、アドバイスされると
相手の言葉や想いは心に届きますが、
まず想いを聴いてもらっていないと、相手の心には届かないのです

男女の特性の違いもありますね

結論から聞きたい、アドバイスしたい男性と
プロセスを聴いて、共感したい、してもらいたい女性

「私はただ聴いてほしかっただけなのに」という女性と
「相手のためにこうしたほうがいいとアドバイスしたのに」という男性

親子でもありますね。
つい子どもの話の途中で、自分の伝えたいことを伝え始めて
相手の話を止めてしまうこと・・・

これは何故でしょうか。
もっと心にゆとりが必要なのかもしれません
また相手に関心を寄せる意識も足りないのかもしれません

まず、相手に関心を寄せて、相手の話にただ傾聴する
口は挟まないで、ただただ聴く
そして、受け止める
「そうなんだね」「そういう気持ちだったんですね」
と共感することが、相手の心を開いて、深い信頼に結び付く
一番大事な、一番最初に必要なコミュニケーションの本質

それを痛感しています

一日だけでも、このことを意識して過ごしてみると
きっと相手とのコミュニケーションが格段によりよいものに
変わっていくはずです

私も日々、心がけたいと思います