【愛づる(めづる)】とは…

先日、ある雑誌を読んでいたら、
私が今まで知らなかった日本語に出逢いました。

皆さんはこの言葉、使ったことがありますか?
(私だけが知らなかったのかも…)

こんな言葉を聞いたことも、使ったこともなかったので、
よく読んでみると…

平安時代の文学「堤中納言物語」の一編『蟲愛づる姫君』より

毛虫の好きな姫君が「これはやがて美しい蝶になる。
蝶になったら命は短くはかない。
生きていることの本質はこの毛虫の中にある。
そう思ってみると本当に可愛い」と語る。

生きものをじっくり見つめていると
本質がわかって心から愛おしくなる。

その気持ちが「愛づる」である

…と解説されていました。

それを読んで、なんとも分かる気がして、
この言葉が一気に好きになってしまいました。

子育て期間もまさにそう思える時間ではないか

振り返れば、愛おしいほどの
数々の想い出が胸いっぱいに残っているはず

子どもの寝顔を見ながら思うことは
「愛づる」想いそのものかもしれない

何気ない日々の中に「愛づる」想い、
私の中にもたくさんあることに気づいたら、
期間限定の人生、やっぱり丁寧に過ごしたい

…そう思えました。