いろいろ整理していたら、懐かしいハガキが・・・。




これは、17年前鎌倉にある葉祥明美術館へ行った時に
購入したもの。


初めての子どもを授かったばかり。
もう一つの命が、私の中にいる嬉しさと不思議な感覚
そして、期待と不安がある中、夫と二人でいった想い出の場所。

葉さんのやさしい、あたたかな絵も好きなのですが
私は、この詩に心を打たれて、購入したのでした

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「母親というものは」


母親というものは

無欲なものです

わが子がどんなに偉くなるよりも

どんなにお金持ちになるよりも

毎日元気でいてくれることを

心の底から願います

どんな高価な贈り物より

我が子の優しいひと言で

十分過ぎる程幸せになれる

母親というのは

実に本当に無欲なものなのです

だから

母親を泣かすのは

この世で一番いけないことなのです

(詩:葉祥明)
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この詩を今、あらためて読んで…様々な感情が湧いてきます。

どんな気持ちで母は私を育てたのだろうか。
また今も母は、私を産んで、育てて良かったと想っているだろうか。

苦労しながら育ててくれた母への感謝の気持ちと、
同じ女性として生きてきて、3人の男の子の母親となった自分を見つめると・・・
とても「無欲」とは言い難く・・・
未熟な母親としての成長過程の自分を少し恥ずかしくも思います。

でも一つだけはっきり言えることは
子どもの幸せが、母親の幸せであることは間違いありません。

私は子どもに、大したものは残してあげられないかと思いますが
「愛された記憶」だけは、しっかりと残してあげたいと
そう、想っています。

私も母親にその記憶を残してもらったように・・・。