あなたは、男性に「どうして、もうそんなケロッとしてられるの?」
と腹を立てたりしたことはありませんか?

または男性なら女性に「なんで、そんな昔の話をいつまでも忘れず、
おまけにいろいろ引っ張り出して感情的に話すんだ~」と思ったことはありませんか?

パートナーや職場内の上司部下との関係でも
そういうことはよくあるのではないかと思います。

これは男女の脳のしくみの違いでもあるのです。
女性脳と男性脳では、感情を処理する部位が違います。

脳には扁桃体という部分があります。
不快、不安、悲しみなどのマイナスな感情を扁桃体が処理すると
時間が経つと次第に感情を忘れていきます。
子どもの時代は男女ともに脳の扁桃体で感情を処理しているのですが
女性は歳を重ねると感情を大脳新皮質で処理するようになるといわれています。

大脳新皮質は理性などを司る部位で、長期記憶の貯蔵庫でもあります。
ここで感情を処理すると過去を思い出し、いつもリアルにそのときの感情も一緒に
格納されてしまうのです。

つまり、男性脳は「嫌な経験」を長期記憶部位に処理しインストールしないので
そのときの出来事も、感情も忘れてしまいやすい。
「え?そんなことあったっけ?」となる…。

女性脳は「嫌な経験」を長期記憶部位で処理しインストールするので
そのときの出来事を思い出す時に、感情も一緒にリアルに思い出してしまうしくみなのです。

だから、10年前の出来事でも、昨日のようにリアルに思い出すことが出来て
泣けたり、怒ったりもできるわけです。

このことを理解すると、お互いに納得できますね。

男性は、女性との信頼関係を築いていく上で、女性が嫌なことは
できるだけしないこと。マイナス感情を伴うことは避けたほうがいい。

男性脳のようにコロッと忘れてしまうことが、なかなかできない女性脳には
マイナスなことをしてもプラスのことをすれば穴埋めできる・・・
ということには、なかなかならないからです。

「ケンカして謝って、許してくれたんだから、もう彼女は大丈夫」
と思う男性脳ですが

「許しても、あの時の出来事は、忘れることはできないわ」
となるのが女性脳です。

女性脳は嫌なことだけでなく、「楽しい」「嬉しい」「幸せ」という感情も
長期記憶に処理インストールするので、こちらの経験を積み重ねる
ことは、お互いの幸せに繋がりますね。

女性も男性がケロッとしていたら、
「ああ、脳の処理が女性と違うせいか」
と少しは寛容になれるかもしれません。


いつもこのテーマを研修や講座をお話すると
皆さんの、うなづき具合がびっくりするほどで(笑)
かなり盛り上がります!

それだけ、たくさん共感できることいっぱいなのですね。

男女が違うからこそ、理解しあう努力は、永遠に必要かもしれませんね。