#シャネルの5番
昔、私が16才の高校生の頃だと思う。
父には愛人がいた
父は小さい会社の経営者で、仕事の接待や出張も多く、あまり家に帰ってこなかった
たまに酔っ払って帰ってくると、母との口喧嘩と、なんだか甘い香りがした。
父は公私混同して、水商売をしていた愛人を自分の会社で雇用し、受付けに派手な女性が座っていたのを覚えている
私が20才になったとき、父からプレゼントをもらった🎁
それがシャネルの5番だった
私が高校生の時に嗅いだにおいは、
父の愛人の香りだった
不思議と恨みはなく、大人になった気分だった。
とっくに愛人は父と別れ、良い人を見つけて結婚したそうだ。
そんな会社も不景気で倒産してしまい、
好き勝手にやっていた父は当然身体を壊して早く亡くなってしまった
シャネルの5番を見ると、そんな思い出が蘇ってくる