船内でオペ

(私は結婚していないし土俵にも乗っていないので浅い立場から言う権利もないけれど。。。)

先日、こういうことがありました。

↓

船内で血だらけになり、

あごと口を縫う緊急オペしたA男さん(６０代男性)。

食べるのもキツイし、帰国した後は仕事の予定も忙しいということで、

本人の希望で緊急帰国したいってことに！

日本とのやりとり、船への手続き、病院とのやりとり、保険のお手伝いとかお手伝い。

傷口が痛々しいA男さん。

部屋で、色々話を聞きながら

飛行機手配のお話に。

フライトを３種類提案したんだけど、ちょうど良いのが見つかり決定。

そこで大事件！

A男さんが、

「(奥さんの分も合わせて)  飛行機のチケット２枚で手配してください。」って。

そしたら！

奥さんが、

「私はひとりで船に残る。」

って・・・

A男さんその言葉に「えっ？！」てびっくり（笑）

私も心の中で、二人のそのやりとりにびっっくりしました(o_0)

が、持ち前のポーカーフェイスで、そこはもちろん関わらず。

A男さんは私に

「妻がこう言ってますけど、どう思います？！」って。。。

でも立場上、感情とか出すわけにはいかないので、淡々とただ現実として、メリットとデメリットの話を。(せざる得ない)

※二人分の航空券は手配可能とか

※保険は本人分しか適用にならないとか

そういうこと。

結局、A男さん一人分だけ飛行機手配。

１００歩譲って、一緒に帰国しないのはしょーがないにしても、

奥さんについては、いくつか気になることがあった。

それはお客さんとしてじゃなくて

同じ、女性として。

病院に運ばれていったとき、旦那さんはすぐに緊急手術されていました。

一番痛くて辛くて不安なのは旦那さん。

なのに、奥さん、「私こういうの無理～」って部屋に戻ったっきり帰ってこなかった。

(この時はまだ、奥さんも体調不良になっちゃったのかな？くらいにしか思わなかったけど...)

保険の話ししていた時、

旦那さんが、目がかすんでクレジットカードの番号がよく見えないから、奥さんに、「ちょっとこの番号見てくれる？」って聞いても、

「私ちょっとこういうのよくわからない」って言ってまったく見ようともしなかったり、

A男さんが、街出歩くの辛いから、船のキャビンで一日中休んでいるってことになった時、

A男さんはまともなご飯食べられない上に、ブッフェに取りに行くことだっておっくうなのに、

奥さん朝から一日中外に出かけて観光大満喫♪

朝昼晩、旦那さんへの差し入れも部屋に持って帰らず(せめてフルーツとかヨーグルトとか)、なにを食べるとかノータッチで放置してたんだそう。。

私はそのこと後からA男さんに聞いて知りびっくりして、すぐにブッフェに行き、食べやすい雑炊作ってもらって部屋に運んだら、うっすら涙浮かべてたよ。。

いよいよA男さん帰国になった日。

外でのツアー業務終わらせてお見送りのために急いで船に戻ったんだけど、、

A男さんの帰国時間せまっているのに奥さんまだ街で遊んでいたからね。。。

難しいことが出来ていなかったとかを言ってるんじゃない。

全部シンプルなこと。

奥さんがなにを意図していたかはわからないし、もしかしらたら私の知らないところで一生懸命旦那さんに尽くしていたのかもしれない。

でも見えている部分ではそれは感じられなくて残念だった。

海外のその土地は待っててくれるけど、

命は待っててくれない。

「あなたと一緒だからこの旅行に来れて良かった」と思いたい。

あなたよりも旅行が勝ちたくない。

あなた◁旅行・・・

って心から思った。

家族の寿命は、ママ次第って言うけど

本当に、

思いやりがあって強くて賢いママになって家族を守れる人になりたい

って心から思いました。

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