ハバナ⚓️『 生きた革命家 カストロに逢いにゆこう』

２０１０年９月２１日　キューバ・ハバナ

４年前のことです。

キューバ到着の前夜、

PEACE BOATの船内を一気にどよめかせる突然の緊急アナウンスが流れたのです。

クルーズディレクターからのアナウンス。

「明日 急きょではありますが

フィデル・カストロが私たちにお逢いしてくださるとのことです。みなさん、一緒にいきましょう」

という、アンビリーバボーの内容

これは、第70回ピースボート(2010.8～)「地球一周の船旅」のキューバ寄港に合わせた、

キューバ政府からの招待によるもの。

ピースボート参加者約700名が、キューバの国会議事堂にあたる「ハバナ会議宮殿」に招かれ、カストロ前議長らと「平和への交流会」を行えることになったのです。

なぜ急きょかと言うと、カストロ議長の体調を考慮してのことだったからです。

すでに夜中ではあったけれど、この緊急朗報に対し、急きょ参加希望者のみなさんへの説明会が開かれ、たくさんの人が集まりました。中にはパジャマ姿の方も。

フィデル・カストロ。
生きた歴史の革命家を拝見出来るという興奮に船内は包まれて歓声もあがっていました。

予定されていたツアー内容をいっきに変え、スタッフも緊急打ち合わせ。

本当に興奮したのを今でも覚えています。

いざ！

『ハバナ観光』

↓
『カストロ議長演説 ＆ ハバナ観光』

朝日とともに出発！！




朝からみんなそわそわ・・・。

いつもならスタッフはみんなそれぞれ違うツアーを担当し、パッセンジャー(参加者)を乗せて
「みなさんこんにちは、ツアーリーダーをさせていただきます・・・」という感じだけど

この日は特殊。

このバスにスタッフのみ↓

みんなで同じ場所へ。

カストロ議長の演説を聞くために。

そう、参加者ほぼ全員で行くことになったからです。ハバナ会議宮殿を７００人もの日本人で埋めることはキューバ史上初めてのことだったそうです

そしてピースボートとしても、キューバ１６回目にして、カストロ議長にみんなで逢いに行けるのは初めての出来事でした。

ついに！！


貴重な

フィデル・カストロ議長の

    演説

カストロ前議長は８０歳越え。

お歳なこともあり、一人では歩くことが困難な状態で、周りに支えられながら会場にお越しになりました。

でも、話が始まると、国際平和の実現や核廃絶への思いなどを力強く熱弁。

また、カストロ前議長は広島の原爆資料館を訪問したこともあり、ゲストとして来られた広島の被爆体験者である渡辺敦子さんの話に聞き入り、黒い雨のことや当時の様子など積極的に質問されていました。

こうした被爆体験が周知されることの重要性を訴え、イラン核問題の脅威にも触れておられました。

長時間に及ぶ演説を行うことで有名ですが、私たちにもかなり熱の入った演説をしてくださり、キューバ革命当時のカストロ議長の様子が思い浮かぶようでした。

そのカストロ前議長との交流会がなぜ実現したかというと、NGOピースボートが20年にわたって続けてきた民間交流による平和構築をカストロ前議長が高く評価したからとのお言葉です

フィデルカストロ前議長にお会いできるということはキューバ人でもめったにないことで、本当に貴重な体験ができたことを感謝してます

そして私は、

この日が初めてのキューバでしたが

この革命後のキューバを無条件で大好きになりました。

そして...

キューバの硬いニュース速報にちらっと写ってた

ヤンキーのような若き私。。カメラに向けてふざけてた。

また今度。。。

さて、

この貴重な招待の奇跡(⁎˃ᴗ˂⁎)

実は一度では終わらず２年後２０１２年。

なんと!!!

再びお逢いすることが出来たのでした・・・！！

奇跡の２回とも参加できた～( ･ᴗ･̥̥̥ )！

【未来の生き方＝宇宙】

NGO PEACE BOAT

【キューバ寄港   :カストロ議長の演説へ】

www.peaceboat.org/info/news/2010/100922.shtml

? ¿ カストロとは

チェ・ゲバラとともにキューバの革命にたずさわり、今までのキューバを統治してきたキューバの英雄です。キューバはアメリカの後押しを受けるバティスタの独裁政治により、識字率42％、水道がない人、電気が供給されていない人が90％という格差社会でした。そこでフィデルカストロやチェ・ゲバラなど革命軍がキューバに上陸。サンタクララを制圧しバティスタはドミニカへ亡命します。1959年にフィデル・カストロによる政権が始まり、ソ連と同盟をくんで社会主義国家となります。しかし、ソ連と米国が冷戦状態のとき、キューバの威力を恐れた米国がキューバ制裁と全面禁輸措置を行います。キューバの社会主義経済を支えていたのはソ連でしたが、1991年にソ連が崩壊したことにより、アメリカからのさらに激しい経済封鎖を受け、食料や物資不足となってしまいました。このときのキューバの自給率は42％。カストロ議長を中心に、キューバは有機栽培を行い、70パーセントにまで自給率を上げることに成功するのです。

演説のあと、

もとの予定通り観光ツアーもしっかり出発しましたよ～✧⃛

つづく