人間の心臓は何で動いていて、その何は、どんな原因の力を以てそうであり続けられるか…を考える時、そこには、人間の身体を動かそうとする意思が他に存在するという、これまで思いもしなかった現実に、思考は触れることになる。

血液は、身体活動における基本要素であり、その内容の主となるものは、赤血球。つまり、鉄。血液を持つ生き物は全て、鉄を何より大事とし、全身くまなく鉄をめぐらせて生を可能としていることが分かる。人間は、その根源からだと、C、N、O、Hより、Feである。

 

酸素と結合する鉄は、陽子が34個の固まりとなり、それ自体が磁気となって、脳活動の活力源となる。その営み全般の出発点となる、心臓。そこには、細胞レベルにおいて最も強力な、磁気然となる仕事を担うものが有るということになる。

それをふまえて考える時、その心臓(の磁力)を動かす磁気次元がどこかには有り、地球上の生き物の存在を思えば、それは天体級の影響力を行使し続ける程のものであるということになる。地球の内核、外核の正体が、何となく感じ取れるのではと思う。かつて、形を持つに至る、それまでは透明だった地球。人間目線の時間軸を飛び超えれば、すぐ近くに、それは在る。

 

数万年間という単位も使えないぐらい、ほんの僅かの時しか存在していない、人間という世界。体内版の酸化鉄状態を必須とする人間は、動物食などの食を通して鉄を取り込み、それを燃料に、より活動的で居られるよう、海の塩や白砂糖、油を摂る。人としての生の意味や心(原因)の性質など、それらが、磁気絡みの思考のお遊びから出ることはない。

動かされるために動いているとも言えるその姿は、それを動かす側からすれば、思い通りに動く、人間という物。当然、一生命としての変化・成長は許されない。そこからの磁気と金属との関係を思えば、老化という現象も、劣化である。

 

知識や経験からあたり前に自由で居る人は、思考発の現実からも自由で居るため、その人の中での磁気活動は少ない。彼らは、人間本来という原因の世界をさりげなく生きていて、それゆえに、LED照明や動物食とは縁遠い。磁気に抑え込まれながらも、磁気を追いやる岩塩やてんさい糖、全粒穀物食を普通としながら、磁気の無い真の時空を淡々とつくり続ける。

LED照明やスマホ漬け、本性全開の装い(鉄成分絡みの多い黒)などの現実を通して、結果、人間は、磁気(磁石)のみで生きる人間と、そうではないところへ行こうとする人間の、2通りに分かれる。当然、未来は、後者の訪れを待つ。ここまで来たから、形になろうとする、地球が嬉しい原因。これからを変え得るそれは、人間の生の基本形と真の普通を確実に重ねて行く。そのための(知識や思考が通用しない)体験的知識と感覚的理解は、いくらでも有る。