出典: https://www.udo-online.com/

Animal House (U.D.O. のアルバム「Animal House」より)
作詞: Accept and Deaffy


"Morning is breaking with death on the street"
 朝が来ればこの街の汚れから離れられるのに

"Driving downtown in a red corvette"
 今は真っ赤なコルベットが街中を徘徊してやがる

"The daemons and satans are creeping around"
 悪霊も悪魔も集まってくる

"LA nights are madhouse nights"
 ロサンゼルスの夜はおかしいんだ

"The murderers- are heroes"
 殺人犯、ここでは彼らは英雄

"They're speeding all over the town"
 街中を暴走しまくっている

"And justice- is drunken"
 正義、この時間には存在しないもの

"I'm tumbling upside down"
 俺はもうわけがわからないんだ

(コーラス)

"I'm a madman"
 俺はおかしくなりそうだ

"Living in an animal house"
 まるでここは家畜小屋

"I'm a madman"
 俺は狂ってしまう

"Living in an animal house"
 まるで檻の中にいるようだ

"Living in an animal house"
 そう家畜小屋の中に

"Rockers in concert are serving the bible"
 ロックバンドはキリストの教えを広める

"Praying in public is getting a habit"
 そしてあえて人々の前で祈るのさ

"For selling out everything seems to be right, oh yeah"
 売れるものは何でも売るのさ

"The sunset is crowded with tramps passing out"
 そして日が落ちるとホームレスが集まってくるんだ

"They're sleeping- in trash cans"
 彼らはゴミ箱の中を寝床としているのに

"There's witchcraft in everyone's eyes"
 歩く人々の目には欲望の炎しかない

"Satans and daemons"
 そんな悪魔も悪霊も

"All dressed up in suits and ties"

 みんな小綺麗なスーツで着飾ってやがるんだ

 

(コーラス)

"I'm a madman"
 俺はおかしくなりそうだ

"Living in an animal house"
 まるでここは家畜小屋

"I'm a madman"
 俺は狂ってしまう

"Living in an animal house"
 まるで檻の中にいるようだ
"Madman- going crazy- living in an animal house"
 そう家畜小屋の中に

 

(コーラス)

"I'm a madman"
 俺はおかしくなりそうだ

"Living in an animal house"
 まるでここは家畜小屋

"I'm a madman"
 俺は狂ってしまう

"Living in an animal house"
 まるで檻の中にいるようだ

 

 

ドイツのバンド Accept から脱退したボーカルのウド・ダークシュナイダーですが、その後自身のバンドU.D.O.(ユーディーオー)を結成します。

脱退しても Accept との関係は悪くなかったようで、このウドの一枚目のアルバムに協力してくれています。

 

この曲はその新しいアルバムのタイトルトラックであり一曲目です。

アニマルハウスは動物の家ということですが、この曲では人間らしい心がない社会、つまり弱肉強食で冷たい畜生の世の中だと批判している気がします。

その社会批判するにあたって、おしゃれな金持ちが集まってくるロサンゼルスの夜を取り上げたのでしょう。

 

歌詞の最初の方では、赤い高級車がLAを走っているとか悪魔が集まってくるとかで状況がはっきりしませんが、後半になるとロックバンドへの批判と共に、急にホームレスの人々が取り上げられます。

つまり高級車やスーツを着て集まってくる欲望まみれの人々とホームレスの人を比較しているように感じました。

ちなみに歌詞に出てくるサタンとかデモンとかは、この欲望まみれの人々を皮肉っているのでしょう。

もしかしたら自分もその中の一人かもしれないと考えた時に、おかしくなってしまうということかもしれません。

 

現代では、多くの人はまがりなりにも毎日食事ができて、屋根の下で寝て、洗濯した服を着て、冷暖房の効いた部屋でネットやゲームができる生活をしているんではないでしょうか。

そんな二十一世紀の現代でもホームレスの人々はLAにも日本にも他の国にもたくさんいます。彼ら彼女らの生活は他の多くの人々の快適な生活とは全然違うでしょう。

我々がわずかばかりのお金を渡したとしても助けられないことは目に見えています。

じゃあどうすれば良いのでしょう。

その答えがわからないから、この家畜小屋みたいな冷酷な社会の中で自分が狂ってしまうということだと解釈いたしました。