出典: http://www.judaspriest.com/

 

Bullet Train (Judas Priestのアルバム「Jugulator」より)
作詞: Glenn Tipton

 

 

"Sunrise showing every flaw"
 朝日が俺の今までの人生を照らす

"Paying for the night before"
 過ぎ去った過去への償いをしている

"Dark eyes, scanning every vein"
 人々の瞳は俺の心を見透かす

"Exploding - cannot stand the strain"
 緊張が張り裂け爆発しそうだ


"With each new mile (They death defy me scrutinize me)"
 一歩進むたびに (死が俺を拒み嫌う)

"Standing on trial (And questionize my strong denial)"

 立ち止まってしまう (そして俺の生の意志を疑う)

 
(コーラス)

"Bullet bullet train"
 弾丸、弾丸列車みたいに

"Piercing through my brain"
 思いが俺の頭を貫く

"Windows illuminating stains"
 窓は俺の汚さを映し出す

"Breakdown closing in again"
 またストレスが訪れる

"Freefall as I close my eyes"
 目を閉じれば悲しみが蘇る

"Voices talking many lies"
 嘘だらけの声が聞こえてくる


"Changing my course (Blurred and scorched as we distort)"
 生き方を変え (ねじれて傷付けられる)

"Breathing exhaust (By gravity of such G-force)"

 くたくたに疲れている (加速度的な力によって)

 

(コーラス)

"Bullet bullet train"
 弾丸、弾丸列車みたいに

"Piercing through my brain"
 思いが俺の頭を貫く


"Breakdown close my eyes"
 目を閉じればストレス

"Voices talking many lies"
 嘘っぱちの声が響く

"Stained glass bursting in"
 様々な色が流れ込み

"Shattering my world again"
 俺の世界をまた粉砕する

"Freefall but never can"
 悲しみに沈むが

"Ever reach the ground again"
 まだ死んではいない

"Dark eyes scanning in"
 だが人々に見透かされて

"Feel my mind explode within"
 俺の心がくだけていく

"Wanting much more (I implore you to ignore)"
 他のことが欲しいんだ (頼むから見逃してくれ)

"Near to death's door (The screams of all who fall before)"

 もう死んでしまいそうなんだ (死んだ友たちの声が聞こえる)

 

(コーラス)

"Bullet bullet train"
 弾丸、弾丸列車みたいに

"Piercing through my brain"
 俺の頭を貫く

"Bullet bullet train"
 弾丸、弾丸列車みたいに

"Piercing through my brain"
 思いが俺の頭を貫く


"Bullet Bullet Bullet"

 弾丸、弾丸の様に

 

 

 

Judas Priest というヘヴィメタルを代表するこのバンドは、数々の問題作を発表してきました。そして彼らの歴史の中で一番の問題作がこのアルバムだと思います。

新しいボーカルを入れて久々の作品であったにもかかわらず、Judas Priestらしくない暗い雰囲気の作品だったからです。

この曲 Bullet Train はその問題作の中でも、比較的ファンが期待するJudas Priest が感じられる曲だと思います。

 

Bullet Train とは弾丸列車のことですが、一般的には日本の新幹線が有名でしょう。

しかし問題は、この曲の歌詞は列車そのものを歌っているとは思えず、歌詞がかなり抽象的なことです。

歌い手が思い悩んでいるということは間違い無いでしょう。

私としては、この曲の歌い手の様々な思いが彼の頭の中を弾丸の様に駆け巡る、というふうに解釈しました。

 

そして私がこの曲から思い描いたのは、シルベスター・スタローンが演じた映画「ランボー」の主人公なんです。

ランボーはベトナム戦争で国のために戦ったのに、反戦ムードただよう祖国アメリカに帰還したら周りから冷たい扱いを受けて怒りが爆発する、といった感じの悲しい映画です。

私がそう感じたきっかけとなった部分は、「Dark eyes, scanning every vein (黒い瞳が全ての特質を調べる)」とか「Freefall as I close my eyes (目を閉じると自由落下)」とか「Changing my course (私の進路を変える)」あたりでしょうか。

歌詞から感じたのは、周りから冷たい目で見られ、暗い夜に眠れないストレスがあり、人生の転機が訪れた、そしていつも悩んでいろんな事が弾丸の様に頭をかけめぐる、というようなことです。

 

それでボーカルのティム・オーウェンズがそんな感情を表現して、「うわー」と叫んでいる気がするんですよね。

 

ちなみに、コーラス(サビ)や曲の終わりに出てくる「ほーっ」というバックコーラスが私は好きで、もっとたくさん「ほーほー」言ってくれても良かったのになと思っとります。