出典: http://www.judaspriest.com/

 

Jawbreaker (Judas Priestのアルバム「Defenders of the Faith」より)
作詞: Glenn Tipton, Rob Halford & K.K. Downing

(ヴァース1)

"Deadly as the viper peering from its coil"
 とぐろを巻く毒蛇のような精神状態

"The poison there is coming to the boil"
 そしてその毒は怒りでさらに沸騰する

"Ticking like to time bomb, the fuse is running short"

 時限爆弾のごとく反撃の導火線は短くなっていく

"On the verge of snapping if it's caught"
 もうギリギリの状態だ

 

(コーラス)

"And all the pressure that's been building up"
 緊張感は最高まで高まった

"For all the years it bore the load"

 これは長年耐えてきた怒りの感情なのだ

"The cracks appear, the frame starts to distort"
 わずかな亀裂から大きな崩壊を起こせ

"Ready to explode Jawbreaker"
 さあ行くぜ、ジョーブレーカー

 

(ヴァース2)

"Crouching in the corner, wound up as a spring"
 隅っこでうずくまりバネの様に力をためている

"Piercing eyes that flash are shimmering"
 突き刺すような眼光

"Muscles all contorted, claws dug in the dirt"
 筋肉は収縮する直前、そして秘密兵器は隠し持っている

"Every ounce of fibre on alert"

 拳はすでに研ぎ澄まされているのだ

 

(コーラス)

"And all the pressure that's been building up"
 緊張感は最高まで高まった

"For all the years it bore the load"

 これは長年耐えてきた怒りの感情なのだ

"The cracks appear, the frame starts to distort"
 わずかな亀裂から大きな崩壊を起こせ

"Ready to explode Jawbreaker"
 さあ行くぜ、ジョーブレーカー

 

(コーラス)

"And all the pressure that's been building up"
 緊張感は最高まで高まった

"For all the years it bore the load"

 これは長年耐えてきた怒りの感情なのだ

"The cracks appear, the frame starts to distort"
 わずかな亀裂から大きな崩壊を起こせ

"Ready to explode Jawbreaker"
 さあ行くぜ、ジョーブレーカー

 

"Jawbreaker"

 ジョーブレーカー

"Jawbreaker"

 ジョーブレーカー

 


名盤からの名曲であります。

そもそもこの曲の歌詞を理解しようと思った時に、タイトルのジョーブレーカーとは何なのかが問題になります。

Merriam-webster によると、Jawbreaker とは、1:丸くて硬い飴類 (a round hard candy)、2:発音が難しい言葉 (a word difficult to pronounce) となっています。

しかし、はっきり言って飴とかチョコとかの歌ではないし、難しい言葉についての歌とも考えられない。

Zed Candy Jawbreaker

出典: http://www.zedcandy.com/

 

一部の人は男性器と解釈しているようですが、私はそう解釈しませんでした。

理由は、真っ直ぐではなくトグロを巻いている蛇が出てくることや、力をためている場所が真ん中ではなく隅っこであると歌っていることや、爪が埋まっている (claws dug in the dirt) と言っていることなどからは、男性器についての歌とは到底思えなかったからです。

 

ですから、ひとつの考えとしては Exiter や Painkiller の様に、架空の人物として Jawbreaker というかっこよさそうな単語を使ったというのはありそうです。

まさに今、怒りが爆発する存在を歌ったものということですね。

 

しかし、私はこの歌詞の世界観を読み解く鍵は、二番(ヴァース2)の最後の文章の、「1オンスの繊維毎に警戒して (Every ounce of fibre on alert)」だと感じました。

この部分は何の事を言ってるんでしょうか。

このバンドのメンバーの様なイギリス人ではない私が、オンスと聞いて真っ先に思い描いたのはボクシングのグローブです。

 

言葉を二つに分けた、あご (Jaw) をくだく人 (breaker) であるボクシングが一番しっくりくると思いました。

ボクシングはこの曲の歌詞の世界観に近く、漫画「あしたのジョー」の主人公みたいに、ボロボロになりながらも闘志を失っていない人間を歌ったものだと解釈いたしました。