こんにちは。

 

注文住宅の建築は梅雨も明け、いまのところ概ね順調に進んでます。

基礎工事と、床暖房や給排水の各種配管工事、各出入り口周りの土間コン工事など一通り終わり、建て方工事に入るための足場組みが完了してお盆休みに突入。

 

1週間だけ予定より後ろ倒しになっていますが、引き渡しは11月末から変更なしニコニコ

 

 

さて、建物本体を住友不動産さんが工事を進めているのと並行して、外構に予定している2つのウッドデッキの素材をどうするか。どこまでやるか?の検討を進め、最終的に決めたところです。

 

一つは、

・ダイニング床からの延長のようにして、季節が良い時に出てお茶したり、くつろいだり、読書したりして使いたい大きめのデッキ音譜

 

もう一つは、

・リビングの掃き出し窓に濡れ縁として作り、腰掛けて庭の草木を眺めたり、月をみながらお茶して饅頭たべたり、そんなことに使いたい小さな縁側音譜

 

を作りたいと思っています。

 

外構屋さんに相談したところ、材料は

・樹脂人工木材

・天然ソフトウッド(レッドシダー、杉などの針葉樹系)

・天然ハードウッド(セランガンバツなどの広葉樹系)

 

主にこの3種類にわかれるそうですが、今は樹脂人工木材は腐ることもなく、褪色もないメンテナンスフリーだと思って使う人が多く人気だそうですね。

 

聞くと、メリットは

・天然木と比較すると色が安定していて色落ちがほぼない

・見た目は商品にもよるが天然木に負けないものも出ている

・ハードウッドに比較すると、加工がしやすい

・シロアリ被害の心配がない

・定期的な塗装が不要で、掃除もしやすい

・価格も色々な商品があり、ハードウッド高級材よりは安い

 

ほぉー。良さそうですね!人気の理由もよくわかるし、腐った木製の塀や、傷んだウッドデッキを思い起こすと、これで十分かな?っと思えてきます。

 

とはいえ、よく調べると実は言うほどメンテフリーでも半永久に持つわけではなくって、人工樹脂木材は、原料が樹脂(プラスチック)+木粉だそうで、下記のような弱点もあることがわかりました。

 

・強い紫外線に樹脂は弱く劣化が早まる

・汚れは樹脂のため内部に染み込み、入ると落とせなくなる

・汚れを放置して定着すると劣化が加速する

・劣化が進むとプラスチックなのでヒビが入ったり割れる

・曲がる時は天然木よりも歪みや曲がりが大きくなる

・夏の強い日差しをうけるとかなりの高温になり裸足で歩けない

・冬の寒い日は表面が冷たく感じられてやはり裸足には向かない

・想定耐久年数は屋外10〜15年で、意外に短命

・寿命を伸ばす方法は特にない(上からの塗装もNG)

・木粉が半分なので実は水に弱く、中空の中に水が入り吸収してしまうと3−4年で腐食するらしい

・廃棄する際は産業廃棄物指定となりかなり費用がかかる

 

うーむ。。。 腐るし、割れるし、汚れが染み込み、寿命が15年で廃棄困難???びっくり

 

しかも夏は表面が60度超えることもあり気持ち良いとは程遠く使わなそう。

 

ちょっと自分が最初に受けた印象とは違うようです。

 

ということで、当初使おうと思った樹脂人工木は比較的早い段階で消えました。

工事業者さんは扱いやすいし、仕様安定しているので工事もやりやすくてお勧めみたいですが。

 

残るは、安価な杉などのホームセンターで売ってるようなソフトウッドか、堅くて長持ちするハードウッドか。

 

ソフトウッドのメリットは、その手ごろな価格と、加工のしやすさ。そしてなんといってもソフトなので、踏んだり座ったりすると心地よい柔らかさですよね音譜

一方で水分による腐食にはめっぽう弱く、屋外放置すると3〜5年で相当劣化しますえーん

 

一方でハードウッドは、高価ですが、木質感は最高で、耐久性もピカイチ。30年ノーメンテでも全然余裕!適切にメンテすれば100年維持も可能とか。腐らないし、汚れが着いたら表面削ればビシッと復活。反りも少ないし、紫外線もへっちゃら。という樹種もあるらしく。ニコニコ

 

デメリットは、硬い!ので加工が大変らしいのと、色は数年でどんどん落ちて白銀化していくのと、表面がささくれると硬いだけに裸足では怪我するので歩けないといったところのようですプンプン

 

ただし、天然木の場合は、ソフトでもハードでもいずれもメンテナンスができるので、水性保護塗料などをタイムリーに塗ってあげさえすれば、相当に寿命がのびますし、色も好みで何度でも復活します。表面がささくれてしまったらサンドペーパーで修復もできます。

 

ちなみに、今住んでいるマンションバルコニーに敷き詰めているDIYのソフトウッド材でのウッドデッキ(アメリカンレッドシダー材)&テーブル、長椅子は13年目ですが、一切腐ってませんし、とっても良い味がでていますよ。当時はよく調べずに値段だけで材料を選んだのですがよく持ってくれています。

 

メンテナンスは水性の木部保護塗料を水で薄めて、ハケで表に塗る。それだけ。

設置から、1年後、2年後、5年後、8年後、12年目。で5回ほどやりました。

今の状況はこんな感じです。設置後13年目です。

 

 

ただし、今度の家では設置場所がいまよりも雨を直接受けやすい状況でもありますし、幅も長さも広いことからソフトウッドはちょっと不安。

 

そこで広い方のウッドデッキはハードウッドの最強ウリンに決定。メンテしたらおそらく自分よりも長生きすることでしょう。

 

ヌレエンは、腰掛けるのが目的で大きさも小さいので、柔らかさと暖かさに優れたソフトウッドの杉にしようと思います。屋久杉とかも良さそうで探してます。

 

そうそう、ハードウッドは、自分の目で感触を色味を確かめるために取り寄せたサンプル材をバルコニーに今年の3月下旬から雨ざらしにしてみています。

 

特に褪色スピードに違いがあると聞いたのと、反るかなー?っとか、興味本意です。

 

左から、アマゾンジャラ、ウリン、セランガンバツ、イタウバ

 

最初は写真とるとほぼ同じ色味でしたが、ウリンは噂通り色落ちが早いです。

施工半年〜1年後に水性保護塗料を塗るのが良さそうです。

 

一方で雨を吸って乾いたりする経過をみていると、いずれもかなり細かい小さなひび割れが断面から確認できるのですが、ウリンが一番安定していて戻った時にひび割れも見えなくなります。安定性と復原力がすごい。

 

天然木なので、生きてる感じがとても素晴らしいです。

 

長くなりましたが、ウッドデッキを検討されている方の1つの参考になれば嬉しいです!