「ごめんね」

が欲しい私。


かまちょやん!!

面倒くさ!!

歴代の彼氏なら、これでもう別れとるわ!!!

パーキングに車を停める。

海が見える。

天気も良くて、キラキラ太陽が水面に反射して。

本当に綺麗。


kazくんが手を差し伸べてくれる。

手つなぎ。


嬉しい。手つなぎ大好き。


展望台に上がり、海風を感じながら体を寄せ合う。手は繋いだまま。


でも…気持ちはまだ晴れないえーんえーんえーん


どうしよう。

言ったら面倒くさいかな。

でも、せっかくのデートなのに、このままモヤモヤしてるの嫌だな…


いろんな気持ちが交錯してる。

落ち着け。

アナタは23歳も年上ナンデスヨ。

大人にならないでどうする。


ですよね。

ですです。

でもー…


「kazくん…」


体を寄せ合ったまま、顔を上げる。

目の前にはすぐ彼の顔。


「ん?」


彼の可愛らしい目が、こちらを見る。


「…さっき、泣きそうだった」


あー、言っちゃったえーん


彼が微笑む。


「ごめんね」


仕方がないなぁ、といった顔で、笑いながら彼が言った。


その表情を見ていたら、スッと胸が軽くなった。


謝ってくれた。

謝って、って言ってないのに。


彼の腕に手を絡ませて、彼の体を抱き寄せる。

彼も体重を預けてくれる。


好き。

すき。

スキ。


彼が好きぐすんピンクハート


「…ホテルいく?」


彼が言う。


行きたい。kazくんとイチャイチャしたい。


心からの笑顔で頷いた。