ぐっすり眠りについたKくん。


乗っかっていた腕をそっとどかし、スマホを触る。


YくんからLINEが来てる。


また本音が読み取りにくい、謎LINEと謎スタンプ(笑)


クスッと笑いながら、もう頭の中はYくんのことでいっぱいだった。


Kくんの寝顔をのぞいてみる。

カワイイ顔して寝てる。

でも、愛おしさはまったくない。


会話も特にない。

だって、聞きたいことも、聞かれたいこともないから。


セックスだけの関係。


こういうこと…Tくんの時もあったな。

まだTくんと付き合うか、付き合わないかといった頃。


やはりセックスが良かった男性に、一度会いに行った。


同じように、ご飯も食べずにラブホへ直行。

会話もろくにせずに、セックスを2回しただけで別れた。


その後…虚しさを感じてブロックしたんだっけな。


その夜、Kくんの隣でYくんのことを想いながら…私はなかなか寝付けなかった。