調停に1人で臨むことを決めたあと。
向こうの弁護士から書類が届いた。
今回の調停に対しての、向こうの提示してきた内容だ。
それを見て…私は驚愕した。
まず、ケンジと妻は既に離婚。
息子の親権は妻、ただし監護権はケンジ。
元?奥さんはワーキングビザを持たない。つまりその国での収入はない。(日本では経営者でした)
ケンジはその国で働きながら、息子と2人暮らしをしている。
月の収入は、その国の平均収入。
日本円で言うと10万円程度。
だから、養育費を1人5千円まで下げて欲しい。
はぁぁぁぁ!?
養育費の減額にはもちろん応じる気でいましたが、まさか千円単位までの減額を要求してくるとは思ってもいませんでした。
しかも、奥さんの別れたのはまだ日本にいるとき。離婚しておきながら、移住についていく。
籍を抜いてあるし、奥さんはワーキングビザを持たないので、養育費の計算はケンジの月収の10万円から計算せざるを得ない。
親権を持っているのは奥さんなのに、
一緒に住んでいるのはケンジ。
だから、お子さんの分の生活費も加味しろ、という。
これ…計算じゃないか?
ケンジはこういうことに頭がまわる人じゃない。
だから、とても有利な条件で離婚することができたし、受け取っていた養育費の金額も、フリーランスという理由で一般の会社員よりも高い金額設定だった。
経営者の奥さんの差し金…
そんな気がして仕方なかった。
そして、調停が進むにつれて、ケンジの浅はかさが際立つこととなり、その予感が的中することとなる。