驚くことはさらに続きました。


引越し先の都内のマンション。

実は彼が人に貸したがっていたマンションの一室で。


募集しても3ヶ月入居者が決まらないので、そこに住んじゃおうと思ってる。

と。


そっか、でもそしたら収入が入ってこなくなっちゃうんだね。残念だね、と話すと、


そう、都心の駅近で家賃もそれなりに設定してあるから、痛いっちゃ痛いんだけど。


分譲マンションの一室のオーナーだと思っていた私は、それが勘違いだったと知る。


話してるとどうも話が噛み合わない。

同じマンションに住んでる他の人の情報を知りすぎている。


「え、ご近所さんにしては年収だったり職場だったり、知りすぎじゃ無い?」


「オーナーだから、そんなの筒抜けだよ。それで審査するんだから」


ちょっと待て。待て待て待て。


「え。マンションのオーナーって、一室だけじゃなくて、あのマンション全部のオーナーってこと?」


「そうだよ。億だよ億」


…ちーん無気力無気力無気力無気力


しかも建てたのは3年前。彼がまだ30代後半のときである。


その後もいろいろ喋っていた彼だったが、


「ごめん。待って。話が全然入ってこない。頭痛がしてる」


でも、すごく合点がいった。

だから彼には人にないエネルギー、生命力が感じられるのだ。

チャラそうに一見見えて、時折垣間見る真面目さは、こういう理由があったんだ。


彼はものすごい努力家で、いろいろ考えて仕事をめちゃくちゃ頑張ってる人なんだ。


なんだか目から鱗が落ちた気分だった。


Tくんは、私の勘の悪さ?に辟易したかもしれない。でも一般的な主婦には思いもよらないことが多すぎて、情報が頭から溢れ出そうだよネガティブ


ハイスペックだ、と思っていたTくんは、

超、のつくスーパーハイスペックだった。


普通に過ごしてたら、絶対に出会うことのない人種の人。その彼と今ほぼ毎日一緒に過ごしてるんだからね。人生ってわからないものだ。


友人にTくんの話をしたとき、

「ねぇ、その彼は、失礼だけど冬みたいなポンコツ主婦と(笑)どうして付き合ってるの?(笑)」


私はいわゆる、超がつく天然、ドジ女だ。

100%道は間違える、

ケガする…


Tくんには「冬、よく今まで生きてんね」と呆れられている(笑)


さらに言うと、とりたてて美人な訳でも、

スタイルがいい訳でもない!

強いて言えば…おっぱいが大きくて…

人に好かれやすい、とっつきやすいところ位かなぁ(笑)


でも、

「冬はいつも笑顔でポジティブ」

「一緒に話してて楽しい」

「擦れてなくて可愛い」

「独りよがりじゃなく、ちゃんと歩み寄ってくれる」


って言ってもらえてる。


あとは

「セックスがサイコー」

ともね(笑)


きっと、私みたいな一般人、周りにいなかったタイプなんじゃないかな…


私は、Tくんといると「私も頑張らなきゃ」とパワーを貰えるんだ。


Tくんは…どうだろう(笑)

ポンコツが過ぎて、飽きられないといいけど笑い泣き笑い泣き笑い泣き


その日の夜は、翌日午後から予定があったので電車で帰ろうと思っていたけど、


「もう泊まってっちゃえばいいじゃん」

という彼の言葉に甘えて、夜は泊まることにした。


運転を往復2回、引越しに頑張ったTくんは、さすがに体力は残っておらず、その日はイチャイチャしただけで早めに眠りにつき…


翌朝セックスをした照れ


シャワーを借りて、名残惜しくキスで別れて家に戻り。

それまで億劫だと思っていた午後からの用事を、Tくんパワーで頑張って取り組もう!と心機一転。真面目に楽しんで取り組むことができた。


彼のパワーは、私に元気をくれる。

なんて理想的な関係だろう。

Tくんと引き合わせてくれて、神様ありがとう。