何度か目を覚ましては、キスをしたり、彼の物を弄ったり。

また眠りに落ちたり…


ウトウトと体を動かすと、すぐにTくんが毛布をかけ直してくれる。

「寒くない?大丈夫?」と耳元で優しく気遣ってくれて、「うん、大丈夫」と囁き返すとギュッと抱きしめる腕に力を込め直してくれる。


そんな些細なことが幸せで仕方なくて、Tくんの腕の重みを感じながら、私は1人で感激しているのだ。


そんなことを繰り返して、車の中で抱き合ったまま迎えた早朝。


名残惜しくキスをして別れ、Tくんは車で帰って行った。


お日様が昇ってきてる。私も一眠りしてから、仕事に行く準備をしなきゃ。


バレンタインチョコを受け取りに、急に来てくれたTくん。ものすごく感激したけど。


ひとつ、すごく嬉しかったし安心したこと。


生理でも、会ってもらえた。


生理だけど、一晩抱きしめてただ一緒に過ごしてもらえた。


セックスから始まった私たち。

初めて会った男性とその日のうちにセックスをする!だなんて、一番戸惑い、受け入れられずにいたのは私なのかも。


だから、「セフレ」というワードがものすごく気になってしまっていた。


セフレにはこんなことする?しない?

そんなことばかり考えている。


Tくんは、

会ったその日に10時間ドライブした私と(笑)セックスしたけど。


お日様の下で手繋ぎデートをしてくれるし、

長時間かけて温泉へドライブに連れてってくれるし、

週に何回も会ってくれる。

週末にお泊まりデートをしたばかりなのに、

チョコを受け取るという口実で会いに来てくれるし、

いつもたくさん気遣ってくれる。


生理でも、セックスなしでも、一晩お泊まりデートをしてくれた。


セフレかそうじゃないか、にこだわってるのは、Tくんじゃなくて、私だったんだ。


そんな風に思えたバレンタインデーでした。