さて、金曜夜にとある大きな駅で待ち合わせをしてお会いしたKさん、ですが。


待ち合わせ場所に向かう電車内でのやりとり。

K「楽しみだね。でも会ってすぐムリって思ったらバイバイしてね。時間もったいないから」


と書いてきた。

は?と思い


「え、そんなこと言われるの初めてなんですけど。会ってスグって、何で判断すればいいんですか?見た目?」

と返すと


「見た目もそうだね。あとフィーリング」


フィーリングは、話してみてわかるものだと思うのだけど…

それに、会ってすぐ判断してバイバイ、って、向こうにもその権利があるってことだよね。


なんだか、前のめりに決めてかかるKさんの感じに違和感を覚えた。


そして肝心の待ち合わせ。

まずね、駅の改札口が多すぎるのと、そもそも金曜夜で人が多いのとで、どの人なのかお互いわからない。


駅を指定してきたのはKさん。

だったら落ち合う場所も指定して欲しかったプンプン


「とりあえず◯◯口をでましたけど、◯◯っていうカフェの前にいます」とアプリでメール。


「コンビニの横のかな」


?コンビニは見当たらない。


「コンビニ、見当たらないですけど…あ、改札の反対側にあった。向かいますね」


と、カフェの反対側にあったコンビニへ向かう。


見渡してもKさんらしき人は見当たらない。


「え、わからないんですけど」

「俺もわからない」


何これ、遠目から試されてる??

とりあえずアプリの通話機能を使って電話してみた。


人が多いせいか、電波状況が悪いのか、途切れ途切れにしか言葉が聞き取れない。

え、これ会えないとかいうパターン?若干不穏に思っていたところに、さらなる不安要素が。


「ちょ…だってさぁ!」

とキレ気味のKさん。


え、キレられた。

通話がうまくいかなくて、イライラしたいのはお互い様なのに!!

会ったこともない女性にキレるとか、ないわぁ!


と心の中で思いながら、私は冷静に言葉を紡ぐ。だって誰が悪い訳でもない。どっちかが悪い訳じゃないのだ。


通話をしながらやっと会えた。

カフェの隣、とKさんが言ったコンビニは、私から見るとカフェの裏、だった。回り込まないとわからない場所だったのだ。


「ちょっとわかりづらかったです。人も多かったし。駅のどこで待ち合わせようと思ってたんですか?」

と聞くと、「◯◯線の改札の方だと空いてるかなぁと思って」


いや、思って、じゃなくてそう指定してくださいよガーン


いろいろ思うことはあったが、ひとまずお店に向かって歩き出す。

居酒屋に入り、席につく。


「かわいいね」

「おっぱいも大きいし」

「付き合ってくれるなら、アプリやめてすぐ付き合いたい」


とさっそく常套句。

そしてさらにこんな質問をしてきた。


「今までアプリで会って、良い人いなかったの?」

「うーん、何度かお会いしたりはしてますけど、付き合う、までは至ってないですね」

「ちなみに何人と会った?」

「…4人ですかね」ちょっと少なめに。


「そのうちさ、ヤッた人は何人いる?」

「えっ」

いきなり?

「それ、答えなきゃダメですか?」

「もういいじゃん、正直に言っちゃおうよ」


「2人です…」こちらも少なめに。


「2人かー!なんで付き合うまでいってないの?」


「付き合ってもいいかなぁー、と思ってたけど振られちゃったりとか。いろいろです」


「えー!冬ちゃんが振られるの?おれは絶対振らないよ!」

「おっぱい触りたいなぁー」

「その2人にあって、おれに足りない物があるからヤレないってこと?何が足りない?」


とまくしたてる。


「いや、そういうの一回会っただけじゃ決めないので」


うそ。Tくんとは一回めに会ってしちゃったけどな!