ユジンはこちらが恥ずかしくなってしまうような甘い言葉を、恥ずかしげもなく使ってきた。


「恥ずかしいです。日本人はそんなふうには言いません」

と伝えると、


「ユジンも冬も大人です。恥ずかしがることは何もない」

と言ってくる。


強引にも思えるその甘い言葉たちを、どこかで怪しく不安にも感じながら、心が躍ってしまう自分がいた。

だって、男性からそんな甘い言葉をかけられるだなんて、もう十数年ぶりだもの!


そんな甘い言葉のやり取りを続けていた頃…


とうとうユジンが、資産運用を匂わせてくるようになった。


はぁ…やっぱりそう来たか。。。


この時は凹んだなぁ。


資産運用を勧めてくるわけではなく、今日自分が短期投資をして、このくらい売り上げた、という報告。


相手が投資や資産運用をやっていることには、口出しするつもりはないけどさ…


やっぱり匂わせないで欲しかったよ…


「ユジン、私は資産運用の勧誘はお断りです、と初めに伝えたよ?ユジンは私に勧誘をしますか?」


と質問すると


「冬の夢は、歳をとったらユジンとゆっくり年齢を重ねていくことではないの?

海外へ旅行に行ったり、見せたい景色もたくさんある。2人で手を繋いで巡りたい。

そのためには資産の運用は必要だよ。ただの友人だったら勧めたりしない。

冬はユジンの大事な人だから、2人のために今始めるべきなんだ」


うぉー

ロマンス詐欺の定型文(泣


がっくし、、、