手術が終わったぁぁぁ!


麻酔のせいか、脚の違和感はあっても痛みは全くない。

向きを変えてもらったお陰で、肩の痛みもない。


先生も心なしか、やりきったいい顔に見える!


「手術は成功しましたよ」

「明日は痛いと思うけどねぇ」

「1週間は安静ね。来た時と同じく、足は心臓より上に」

「夏には歩けるようになりますよ」


今春だけど…

そっか、そうなんだ

となんだか良くわからないけどちょっとウキウキして笑顔になる。


そのあと、地獄のような夜が待っているとも知らずに…


手術はなんだかんだ前後を合わせて、2時間半に及んだ。割と大きな手術だったんじゃなかろうか。


部屋に戻った時は正直余裕だった。

脚の感覚がないのが変な感じ、だったけど、朝から絶食。お腹が空いてきてるのに、夕飯は食パン2枚と野菜ジュース。


まあそれでも食べれないよりはマシ、と平らげ、夜の痛み止めを飲んで眠りについた。


。。。。それから3時間後。

急に襲ってきたキョーーーーレツな痛みに目が覚める。

麻酔が切れ始めたのだ。


患部が、骨ごと握られるような痛み。

足の指先はパンパンに腫れ上がり、包帯から溢れようとしているのにそれが許されない圧迫痛。


どんな態勢をとっても痛い…!!!!


ナースコールを押し、座薬を入れてもらう。

座薬は即効性あるもんね、わかるよ、わかる。けど。


痛みが治らない…!!!


ナースコールを押す。なんなら連打。


「30分で効いてくるはず。今まだ15分」

言ったね?言ったね?時計見とくからね?


時計をガン見しながら足を握りつぶされる痛みと闘う。孤独だ。時計はまだ24時前ときた。夜は長いじゃないか。絶望感。


15分経つ。痛みは変わらない。ナースコール!

迷惑な患者だったかもしれない。でも背に腹はかえられぬ!


そこから手早く点滴を入れてくれる。

「痛み止め?それ痛み止め?」


ここで栄養の点滴を入れるはずないけど、念のため朦朧とする意識の中で質問する。


「痛み止めですよ」看護師さんの声が聞こえて、しばらく痛みに悶絶したあと、眠れたらしかった。