先日、ピアニストのフジ子・ヘミングが亡くなりました。92歳の現役ピアニスト。
心よりご冥福をお祈り致します。
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小林愛実のテレビ番組を見逃してから、クラシックのテレビ録画をするようになりました。
たまたま先週の大人Eテレに「フジ子・ヘミング」がありました。(1999年放送フジコ~あるピアニストの奇跡~)
ちょうどそのシリーズの「中村紘子のピアノ協奏曲」を観たばかりだったので録画できました。でも電波の不調で38分しか撮れませんでした、、。残念。
この1999年時のこの放送をきっかけに、フジ子・ヘミングが再注目されたようです。
わたしが小学生の頃、ピアノの勉強の為にフジ子・ヘミングの演奏会に一度だけ連れていってもらったことがあります。
当時のわたしからみて、既におばあちゃんでした。
ちょうどユンディ・リの「ラ・カンパネラ」の演奏も同時期に聴いており、どんな違いがあるのかなと聴き比べしたのを覚えています。
フジコの音は「氷河のような、氷が溶けた音」。
ピアニストによって、全く違う演奏になり作品になると学びました。
失礼な表現かもしれないですが、わたしはフジ子・ヘミングのことを「生きた化石」とイメージしていました。上手い下手ではなく、存在自体が尊い。
1999年収録時で、聴力は片耳40%しかなかったそうです。おばあちゃんでステージでバリバリ弾く、一流ピアニスト。
音楽の一時代を築いたピアニストが、また去ってしまった。
でも番組を観ていたら、きっとフジ子・ヘミングは天国でも自分の好きなことを楽しんでいるだろう、家族と再会できただろうと思いました。