高速道路で相次ぐ逆走事故を防ぐため、国土交通省や高速道路各社は対策の強化に乗り出します。


交通監視カメラで逆走を自動検知する最新技術の開発や、逆走車に衝撃を与える路面の段差の増強などを進める方針です。


同省によりますと、高速道路の逆走は2011~23年で計2654件あり、事故に至ったのは531件に上りました。


このうち、死者が出たのは54件で事故全体の約10%を占め、高速道路での事故全体の死亡率(0.3%)を大きく上回っています。


 検知システムは、今年度中に開発企業を公募し、来年度にも実証実験を行います。


各路線にある約 1万5600台の交通監視カメラを活用し、その画像を人工知能(A I)で解析して、逆走車を検知すると、カーナビやスマホアプリを通じて、 逆走車のドライバーに「逆走しています」、周囲の車に「逆走車の恐れあり」といった警告・注意を通知します。


 このほか、車載カメラで車外の標識などの画像を読み取り、逆走を検知して運転手に警告する技術の開発も進めます。


 また、逆走時に強い衝撃を与える路面の段差や、逆走車をレーダーで検知すると警告表示が点滅する電光掲示板などを、逆走が発生しやすい全国約50か所に増設します。


これらの対策を施した全国364か所では、設置 前は年換算で計75.3件だった逆走が、同10.1件に減っています。


 同省が 23年の逆走原因を分析した結果、約 4割は道間違いといった「過失」で、認知症が疑われる「認識なし」が約 3割、本来行きたかったルートに戻る「故意」が約 2割でした。


逆走事故を起こした運転手の 6割は65歳以上で、同省担当者は「認知機能の衰えに起因する逆走が増える恐れがあり、対策が必要だ」としています。


〈 そう、その通り、その対策を早急に進めて下さい。時間はありませんよ!。〉