20年ぶりとなる新紙幣の発行まで1か月を切り、金融機関や小売店では現金自動預け払い機(ATM)やレジの改修を急いでいますが、キャッシュレス決済が普及したほか、小規模事業者には負担も重く、対応を急がない例もあるようです。

 

 三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行はすでに、全国のATMと両替機で新紙幣への対応を済ませており、新しいお札が発行される7月3日から入金は可能になります。

 

ただ、新紙幣の入手については、どこの店舗で入手できるかは未定だといいます。前回の2004年11月1日は、お札を交換したいという客のために、1人あたりの交換できる枚数を決めるなどして対応しました。

 

 首都圏の公共交通機関では、東急電鉄が3月中に、300台以上の券売機で対応を終え、西武鉄道も5月に回収を済ませ、JR東日本は6月までの完了を目指しています。

 

また小売り大手では、食品スーパーを展開するイオンリテールが新紙幣の発行までにシステム改修を終える予定で、セブン―イレブンも切り替えと同時に利用できるようにします。

 

 すべての対応が7月3日間に合うわけではありません。飲食店のような規模が小さい事業者には負担もかかります。また自販機も、一斉の切り替えは難しい。飲料の自販機は全国に約220万台あり、1台ごとに紙幣を読み取る部品を交換しなければならず、飲料大手の担当者は「すべてが完了するには2年程度かかるのでは」と。

 

 ATMや自販機メーカーなどで作る日本自動販売システム機械工業会は、新紙幣の発行に間に合いそうな機器の割合について、ATMは9割以上、小売店のレジや公共交通機関の券売機は8~9割とみているほか、一方で飲食店の券売機や駐車場の精算機は5割、飲料の自販機は2~3割と見込んでいます。

 

< 新旧紙幣そろって使えるようにするのでしょうが、私などにはその方法、さっぱりわかりませんね。出たばかりの新札をどう見分けるのでしょうか??。>