スウェーデンの首都ストックホルムから北に約60㌔・㍍、15世紀に北欧最古の大学が創設された都市ウプサラのショッピングセンターで昨年6月、銃声が響きました。

 

何者かの乱射により、居合わせた少年1人が負傷したほか、敷地内を走るバスにも複数発の銃弾が撃ち込まれていました。そして3か月後には、市内の別の場所で爆発事件があり、20歳代の女性が巻き添えで死亡したのです。

 

地元メディアによりますと、イラク出身のクルド人が率いる犯罪組織が分裂し、勢力争いを繰り広げており、国内の発砲事件数は2017年の281件から22年は391件と急増し、銃犯罪による死亡者数は17年の36人が22年には62人になってしまいました。

 

 全ての銃犯罪に難民が関わっているわけではありませんが、ウプサラの学生ジェニファー・ジェビエツキさん(19)は「10年前にこの状況は想像もつかなかった。大量の難民受け入れは国益にかなわない」と訴えています。難民や移民を受け入れてきたスウェーデン伝統の寛容性は揺らいでいるのです。

 

その反移民を掲げる右派勢力「スウェーデン民主党」は、治安悪化への市民の不安を巧みに吸い上げ「発砲や殺人事件が日常茶飯事となった。我々はあまりに難民に寛容すぎたのだ」と、欧州議会選に、右派会派「欧州保守改革(ECR)」に加わるその民主党から出馬する警察官のマリア・ロサンデル氏(51)は、語気を強めて話されます。

 

欧州連合(EU)域内への不法移民・難民数は23年に100万人を超え「欧州難民危機」と呼ばれた15年の規模に並んでいます。各国の右派勢力と支持者は、地中海をボートで渡ってくる不法移民の映像をSNSでながし、市民の視覚に危機を訴えています。

 

 9日の欧州議会選挙では、フランスにおいて極右の流れをくむ右派「国民連合」が得票率約31%を獲得し、マクロン氏の与党連合を2倍以上引き離して第1党となり、ドイツでは右派「ドイツのための選択肢(AfD)が第2党でショルツ首相の中道左派「社会民主党(SPD)は第3党となり、オーストリアでは極右が第1党になりました。

 

なお、この数年、オランダやスペイン、ポルトガル、フィンランドなど E U に加盟する3分の1以上の国で、「反移民」を掲げる政党が国政選挙で躍進しています。

 

< 私は、ご存じと思いますが数年前から、多すぎる「移民・難民」は問題になるといってきましたが、E U各国政府は、これからどう対応するのでしょうかね?。

 

米国は認めない州→認める州にですが、イギリスのように強制的に戻しますか?。>