NTTが3日、人工衛星や無人機を組み合わせて宇宙と地上を結ぶ通信網を構築し、2033年度に宇宙事業で1000億円の売り上げを目指すと表明しました。

 

NTTは大型無人機を高度約20㌔・㍍の成層圏に滞空させ、地上に向けて電波を飛ばすサービスを26年に始める予定で、「HAPS」と呼ばれる空飛ぶ基地局は、離島や海上などからでも通信が可能になります。

 

このほか米アマゾン・ドット・コムが進める低軌道衛星通信「プロジェクト・カイパー」とも連携し、年内に日本向けの衛星2基打ち上げ、25年にもサービスを開始したい意向で、NTTの島田明社長は「宇宙の可能性を最大限に生かし、新たなサービスを構築する」と話されます。

 

 KDDIは5月30日、月面で高速・大容量通信規格「5G」を30年に整備する目標を打ち出しました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと協力し、レーザー光を使った月向けの通信技術や、ロボット使って月面に基地局を建設する技術を開発します。

 

 ソフトバンクはHAPSの27年度以後の実用化を目指しています。また、楽天グループは米新興企業「ASTスペースモバイル」に出資しており、傘下の楽天モバイルがASTの人工衛星とスマートフォンの直接通信サービスを26年にも開始する計画です。

 

 各社が力を入れる背景には、政府が米国主導の有人月探査「アルテミス計画」に加わり、民間企業の宇宙ビジネス参入を後押ししていることにもあります。そしてさらに、宇宙ビジネスの国内市場規模は現在4兆円程度ですが、30年代には8兆円に倍増させる目標を政府は掲げており、急速な成長が期待されているのです。

 

<「お月さんが近くなった」と思うばかりです。A I の発達などを思うと、私が夢に見ていた21世紀になりました。 でも、ターミネーターは怖いです。>