国家間の紛争を扱う国際司法裁判所(ICJ オランダ・ハーグ)は24日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの軍事攻撃の即時停止をイスラエルに命じる暫定措置を出しました。

 

昨日投稿しましたように、個人を裁く国際刑事裁判所(ICC 同)もベンヤミン・ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したばかりで、国際司法の圧力がイスラエルの孤立を一層深めそうです。

 

 ICJの暫定措置は3回目で、1月と3月の暫定措置ではイスラエルにジェノサイド(集団殺害)を防ぐよう命じましたが、攻撃停止に踏み込んだのは初めてです。

 

ICJの裁判長は24日、「ガザの人道状況は壊滅的でイスラエルは懸念に十分対処していない」と非難され、その上で、ラファへの攻撃が「パレスチナ人の生活条件に物理的破壊をもたらす可能性がある」と指摘し、「軍事攻撃やその他の行動を 即時に停止すべきだ」と命じられたのです。

 

ICJの命令には法的拘束力は生じますが、強制的な執行力はありません。国連憲章はICJの決定が執行されない場合、国連安全保障理事会が勧告などの対応をとれると定められています。

 

 南アフリカが昨年12月、イスラエルの攻撃はジェノサイドにあたるとしてICJに

提訴していました。

 

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は24日、「イスラエルに反論の余地はない。国際法の下、ICJの決定に従うべきだ」との声明を出されました。

 

イスラエル政府は24日の声明で「南アフリカの訴えは誤りで常軌を逸したものだ」と反発しています。

 

< イスラエル政府の一連の行動や、多額の寄付金などで一定の影響力を行使するユダヤ人団体などの強引なやりかたが、あまりにも狡猾と世界の人々に思われ、嫌われてきたのではと考え込んでしまいました。>