世界経済フォーラムの特別会合が先月の28、29日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれ、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘について議論が交わされ、

 

参加者からは、即時停戦とともにパレスチナ国家樹立とイスラエルとの共存による「2国家解決」を訴える声が相次ぎました。

 

 「開発に向けた地球規模の協力、成長、エネルギー」をテーマに約90か国・地域から首脳を含む約1100人が参加し、「ガザ危機報告」と題した29日の会議にはエジプトのムスタファ・マドリブ首相らが出席しました。

 

 マドリブ氏は、イスラエルが計画するガザ最南部のラファへの侵攻を「何としても止めなければならない」と強調され、「停戦だはなく、『2国家解決』を我々全員の目標としない限り、この危機は今後も決して終わらない」と述べられました。

 

 ヨルダンのビシェル・ハサウネ首相も「パレスチナの問題はイスラエルによる70年以上の占領の結果」とし、「『2国家解決』が唯一の答えだ」と訴えられています。

 

 29日に別のセッションで登壇したブリンケン米国務長官は「イスラエルが周囲と正常な関係を築き、自身の国家を求めるパレスチナ人の願望が満たされれば、暴力と破壊のサイクルは止まる」と語られ、「2国家解決」の重要性を指摘しています。

 

 28日には、開会の全体会議でパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長が「パレスチナ人が国家を持つのは当然の権利」と改めて主張し、サウジのファイサル・ビン・ファルハン外相も別の会議で「パレスチナ国家への確実な道」が危機解決に不可欠と述べられています。

 

 ロイター通信によりますと、コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は1日、首都ボゴタで演説し、パレスチナ自治区ガザでの戦闘が「ジェノサイド(集団殺害)」にあたるとして、イスラエルとの外交関係を断絶すると表明されました。

 

これに対し、イスラエルのイスラエル・カッツ外相は1日、ペトロ氏の発言に「反ユダヤ主義で増悪に満ちている」と反発し、「無実の民間人を誘拐した化け物の側についた」と批判する声明を出しました。

 

 トルコ政府は2日、パレスチナ自治区ガザに侵攻するイスラエルが、絶え間ない十分なガザへの人道支援を認めるまで、イスラエルとの貿易を全面停止すると発表。

 

これに対し、イスラエルのイスラエル・カッツ外相は「トルコ国民の利益や国際貿易の取り決めを無視した独裁者の振るまいだ」と批判しています。

 

< カッツ外相に聞いてみたいですね。「無実の民間人を誘拐」したのと「無実の民間人を殺害」するのと、どちらが罪が重いのか。

 

   ロシアによるウクライナ民間人死者数

     22. 2. 24 ~ 24. 2. 15  約2年で  3万 0457人

   イスラエルによるパレスチナ民間人死者数  

     23.10. 7 ~ 24. 3. 22   約6か月で 3万 2070人

 

   米国や西欧が非難するロシアより、如何にイスラエルが酷いか数字が表して

   います。  バイデン政権が、ラファへ侵攻すればイスラエルに対する支援      

   一切やめると言えば、止まるかどうかは分かりませんが、大統領選では勝て

   ると思いますよ。>