学術書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとしして、名誉棄損罪に問われた韓国・世宗大の朴裕河名誉教授の差し戻し審で、ソウル高裁は12日、無罪を言い渡しました。

 

韓国大法院(最高裁)は昨年10月、「学問的主張または意見の表明と評価するのが妥当」とし、罰金1000万㌆(約110万円)を言い渡したソウル高裁判決を破棄し、審理を高裁に差し戻していたのです。

 

 「帝国の慰安婦」は朴氏の著書で日本の帝国主義下での女性の人権侵害を描く一方、元慰安婦が「旧日本軍の性奴隷」という一面的な見方に疑問を示した学術書ですが、検察が元慰安婦らの告訴を受け、2015年に朴氏を在宅起訴していたものです。

 

この裁判では学術研究における言論と表現の自由などが争点となり、1審は無罪でしたが、高裁は著作の中の表現が「虚偽」だとして有罪を言い渡していました。

 

< 私はこの慰安婦問題を、2018年12月3日に「慰安婦問題で新たに知ったこと」との題で投稿しておりますので、読んで頂ければと思っています。>