米国のバイデン大統領の私邸などで、副大統領時代の機密文書が見つかった問題の捜査を担当したロバート・ハー元特別検察官が12日、米下院司法委員会の公聴会で、

 

訴追見送りの理由としてバイデン氏の記憶の悪さを挙げたことについて「必要かつ正確で正当な評価だ」と証言されました。

 

 今年の2月に公表されたハー氏の報告書では、刑事訴追しないと結論づけた理由の中でバイデン氏を「記憶力の悪い老人」と形容し、大統領選で再選を目指すバイデン氏の高齢不安を煽ったと、陣営が猛反発していたのです。

 

ハー氏は公聴会で「私の最終的な決定に重要だったため、報告書に含める必要があった」と釈明し、「大統領を不当に軽蔑したわけではない」と述べられました。

 

 司法省は公聴会に先立ち、昨年10月に2日間、計5時間行われたバイデン氏の聴取記録を開示しています。

 

その聴取のとき、バイデン氏は、大統領就任や副大統領退任の時期などを思い出せず、記憶が曖昧で、同席した弁護士の助けを必要としていました。

 

 共和、民主両党は11月の大統領選をにらみ、それぞれの立場で捜査を批判しています。

 

共和党は、トランプ前大統領が同じ容疑で起訴されたことに触れて、訴追を要求し、民主党は共和党支持者であるハー氏の「政治的意図」を追求しましたが、ハー氏はいずれも否定されました。

 

< 「記憶力の悪い老人」と「極端な米国第一を主張する老人」同士の米大統領選。

米国の落日を象徴していますね。>