究極の次世代エネルギーとされる核融合に発電の実用化に向け、国内外のスタートアップ(新興企業)の開発競争が激化しています。

 

核融合(英語でフュージョン)は太陽を輝かせている反応で、これを人工的に起こすため、重水素と三重水素の原子核同士を融合させて膨大なエネルギーを生み出し、熱による蒸気で発電します。

 

これは、原子力発電所と異なり、高レベル放射能廃棄物が発生しないクリーン電源として、様々な炉型の開発が進んでいます。

 

 「『究極の光技術』と呼ばれるレーザー核融合による発電を、世界で初めて実現したい」と、大阪大初の新興企業エクスフュージョン(大阪府吹田市)の松尾一輝社長は、力を込めます。

 

2021年創業の同社が挑むのは「レーザー型」と呼ばれるもので、複数の強力なレーザーを燃料となる重水素と三重水素に照射し、高温高圧の状態にして核融合を起こします。

 

同社では35年の発電用の実証炉稼働を目指していますが、「課題はレーザーの精密な照射技術だ」と同社の森芳孝・最高技術責任者が話されています。

 

 米国で先頭を走るのが、米マサチューセッツ工科大(MIT)発の新興企業コモンウェルス・フュージョン・システムズで、10月、州にある同社の拠点では、核融合に使う高性能磁石の製造が進んでいました。

 

同社は、日米欧などが共同でフランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)と同じ「トカマク型」を目指しており、この炉型は、原子核とその周辺の電子がバラバラに飛び交う状態の「プラズマ」をドーナツ形のコイル内に閉じ込め、1億度以上に加熱して核融合を起こします。

 

ブランドン・ソルボム最高科学責任者は「商業発電を30年代に開始したい」と目標を熱く語られています。

 

そのほか、生成 A I「チャットGPT」を開発したオープンAIのサム・アルトマン氏らは、ヘリオンエナジー(ワシントン州)出資。同社はプラズマを左右両端から高速で衝突させて核融合を起こす新方式の「逆磁場配位型」を開発中です。

 

さらに、航空機製造の米ロッキード・マーチン社が開発する「ミラー型」は、小型化することで飛行機や船の動力源を想定しています。

 

 しかし、核融合には技術的な課題が依然多く、現状では豆電球をつける電気も作れていません。

 

日欧で運営するトカマク型の実験装置「JT-60SA」(茨城県那珂市)は10月23日、プラズマの生成に成功しましたが、プラズマ状態を維持できるのは10秒で、高エネルギーにさらされても壊れない炉壁の材料も開発の途上にあるのです。

 

東京大の横山広美教授(科学技術社会論)は「過度な期待は反って社会にマイナスとなる。技術の到達状況を正しく伝えることも大切だ」と話されています。

 

< 遅くなりましたが、「明けましておめでとうございます!。

昨日、長男家族が来て楽しい日を過ごさせてもらったほか、このパソコンも直してもらいました。下書きしておいたものから再スタートさせて頂きます。

 

新年を迎え夢の話をと思い投稿しましたが、難しすぎ、私自体が良く分からない本当の夢の話です(笑)。

こんな調子でいきますので、今年もよろしくお願いいたします。>