はじめまして。

この場所に、私のファッションに関する膨大な知識や、完璧な着こなしのハウツー、ガジェットの機能性を比べる記事が書かれることはありません。

ここは、スペックや年代の正誤を競う「知識マウント」や、ブランドの格を比べる「金額マウント」とは無縁の場所です。ただ純粋に、「服や思い出の品と、人が紡いだストーリー」だけを、静かに集めてアーカイブしていきたい。

記念すべき最初の記事として、まずは私自身の、服を好きになった原点と、この場所を作った理由について、少しお話しさせてください。




原点は、「モテたかった」あの日

服を好きになった最初の理由は、正直に言えば、「モテたかったから」でした。

学生時代、何が正解かもわからないまま、少し背伸びをしてお洒落をしてみました。すると、同級生から「それ、いいね」と褒められたんです。

今思えば拙いお洒落だったかもしれませんが、あの瞬間の、胸が少し熱くなるような、小さな誇らしさと嬉しさ。それが私の「服好き」の原点です。

トレンドを追うのをやめた、一着との出会い

そんな風に「人からどう見られるか」を気にしながら、慌ただしくトレンドを追いかけていた私が、服への向き合い方をガラリと変えるきっかけになった一着があります。

それは、ラフシモンズ(RAF SIMONS)の、オーバーサイズデニムジャケットでした。

一目惚れして手に入れてからというもの、ことあるごとに袖を通しました。




着るだけで背筋がすっと伸びて、気分が高揚する。自分でも「これが好きだ」と心から思える。

そうして着続けているうちに、いつしか周りからも「それ、本当にあなたらしいね」と声をかけられるようになりました。

そのジャケットは、私にとっての確固たる“定番”になり、同時に私を私として印象づける、アイデンティティのような存在になったのです。

「自分が心から好きでいられる一着」と、時間を重ねる

そのとき、ふと気付きました。

誰かが決めたトレンドを必死に追いかけ、消費していくよりも、「自分が心から好きでいられる一着」と出会い、何年も、何十年も時間を共有していくことのほうが、ずっと豊かで、ずっとおもしろい、と。

いつの年代のものか、いくらで買ったか、そんなスペックは二の次でいい。

それよりも、「なぜその服を、そこまで愛しているのか」というストーリーのほうに、私は強く惹かれるのです。

ファッションに、正解のルールなんてない

「あの人に憧れて、背伸びして買った日」

「ボロボロだけど、どうしても手放せない理由」

「お洒落して出かけた日の、ちょっと誇らしい記憶」

スペックの奥にある、人の体温が通ったストーリー。

クスッと笑えたり、胸が少しじんわり温かくなったりするような服の記憶。

この場所で、そんな愛すべきエピソードを少しずつアーカイブしていきたいです。ファッションに、正解のルールなんてありません。



あなたの「あなた持ち物の記憶」を教えてください

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

私にとってのラフシモンズのジャケットのように、あなたにとっての「手放せない1着」や「服にまつわる忘れられない思い出」はありますか?

もしあれば、ぜひコメント欄で教えていただけたら嬉しいです。スペックではなく、あなたの「気持ち」がこもったエピソードをお待ちしています。